健診で「クレアチニンの数値が高い」と指摘された方へ
2025.05.23
健診で「クレアチニンの数値が高い」と指摘された方へ
~腎臓の異常?それとも筋肉量の影響?~
健康診断で「クレアチニンの数値が高いですね」と言われると、「もしかして腎臓が悪いのでは?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。しかし、クレアチニンが高い=腎機能が悪いとは一概に言い切れません。
クレアチニンは、筋肉の代謝によって生じる老廃物で、腎臓から尿中に排泄されます。つまり、筋肉量が多い方では、腎臓が正常でもクレアチニン値が高く出ることがあります。特に、若い男性やアスリートの方では、よく見られるケースです。
より正確に腎機能を知るために「シスタチンC検査」を活用します
当院では、こうした「クレアチニンだけでは判断しにくいケース」において、シスタチンC(Cystatin C) という血液検査を行っております。
シスタチンCは筋肉量の影響を受けにくいため、腎機能をより客観的に評価することが可能です。
この検査をもとに、eGFR(推算糸球体濾過量) を算出し、「本当に腎機能に問題があるのかどうか」を確認します。
シスタチンCベースのeGFRは、特に高齢の方や筋肉量が少ない・多い方にとって信頼性の高い指標です。
不安なときは、専門医にご相談ください
たがやクリニックでは、患者さまの体格や生活背景も含めて、総合的に腎機能を評価いたします。
「健診でクレアチニンが高いと言われたけれど、何をすればいいのか分からない」
「腎臓に問題があるのか、筋肉のせいなのか判断がつかない」
そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。