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冷え性は血管の問題で温めれば治るは間違い? ~冷えの原因を見極めて、正しく対策を~

内科  / 内科一般

 

冷え性は血管の問題で温めれば治るは間違い?

~冷えの原因を見極めて、正しく対策を~

 

冷え性とは?「体が冷たい」だけではありません

「手足が冷たい」「体が冷えやすい」——そんな訴えをする方は多く、特に女性に多い症状です。
一般的には「血流が悪いから」「温めれば治る」と考えられがちですが、冷え性の原因は一つではありません。
血管の反応、自律神経の働き、ホルモンバランス、さらには膠原病などの疾患が関わることもあります。

 

血流だけが原因ではない「冷え」の正体

手足の末端が冷たくなるのは、末梢の血流が一時的に減るからです。
しかし、これは体温を守るための生理的な反応でもあります。
寒い環境では血管が収縮し、熱を逃がさないようにします。
一方で、過剰に血管が収縮してしまうと、指先や足先の血流が極端に減り、強い冷えを感じます。

このような血管の反応には、自律神経(交感神経と副交感神経)の働きが深く関係しています。
ストレスや睡眠不足、ホルモン変動によって自律神経のバランスが乱れると、血管の調節もうまくいかなくなります。

 

温めるだけでは改善しないケースも

多くの方が「温めれば良くなる」と思いがちですが、
慢性的な冷え性では“温めても一時的にしか改善しない”ことが多いのです。
体を外から温めても、根本の原因である血管や神経の働きが整わなければ、またすぐに冷たく感じてしまいます。

特に、レイノー現象を伴う場合は注意が必要です。
寒冷刺激で指先が「白く→青く→赤く」変化するような場合、
全身性エリテマトーデス(SLE)や強皮症、シェーグレン症候群などの膠原病の一症状である可能性もあります。

 

自律神経と生活習慣の関係

冷え性は「自律神経の乱れ」と関係することも多く、
ストレス、過労、睡眠不足、運動不足などが悪化要因になります。

対策としては、

  • ・適度な運動(ウォーキング・ストレッチなど)で血流を促す

  • ・十分な睡眠をとり、交感神経を鎮める

  • ・シャワーだけでなく湯船にゆっくり浸かる

  • ・過剰なカフェインや喫煙を控える

  • ・筋肉をつける

など、生活全体のリズムを整えることが大切です。

 

日進市のたがやクリニックへご相談ください

冷えが強い、片側だけに出る、しびれや痛みを伴う、色が変わる——
こうした場合は、単なる冷え性ではなく末梢血管障害や甲状腺疾患・膠原病の初期症状であることもあります。

たがやクリニックでは、血管や自律神経の働きを含めた視点から冷え性の原因を丁寧に評価します。
必要に応じて血液検査を行い、原因に合わせた治療や生活改善のアドバイスを行っています。

予約(当日予約いただけます)