痛風発作 ~暑くなる季節、ビールと尿酸値にご注意を~
痛風発作 ~暑くなる季節、ビールと尿酸値にご注意を~
日進市のたがやクリニックです。
気温が上がり、ビールが美味しく感じられる季節になってきました。
しかし、この時期は 「痛風発作」 に注意が必要です。
「突然、足の親指が赤く腫れて激痛が…」というような症状が現れると、それは痛風発作かもしれません。
痛風とは?
痛風は、血液中の尿酸値が高くなることで関節に尿酸の結晶が沈着し、強い炎症を引き起こす病気です。特に 足の親指の付け根 に痛みが出ることが多く、「風が吹いても痛い」と表現されるほどの激痛が特徴です。
■ 主な原因
・尿酸値(高尿酸血症)の上昇
・プリン体を多く含む食品やアルコール(特にビール)の過剰摂取
・脱水、ストレス、暴飲暴食
・運動不足やメタボリックシンドローム
暑くなる季節こそ要注意
暑くなって汗をかくと、体内の水分が減って尿酸の濃度が上がりやすくなります。そこにビールなどのアルコール摂取が重なると、尿酸値はさらに上昇。まさに、痛風発作が起こりやすい環境が整ってしまいます。
痛風結節って?
痛風結節とは、慢性的に尿酸値が高い状態が続いた結果、関節や皮下組織に尿酸結晶が沈着して「しこり」のようになる状態です。耳たぶ、肘、足の関節などに見られ、放置すると関節破壊や腎機能障害の原因にもなります。
痛風発作を繰り返している方は、結節の有無も確認が必要です。
「尿酸値が正常なのに痛風?」と思ったら
実は、痛風発作時には尿酸値が一時的に正常に見えることがあります。
これは発作に伴って尿酸が関節内に移動し、血中の数値が下がってしまうためです。つまり、尿酸値が正常でも安心はできません。
発作時の症状や過去の尿酸値の推移などから、総合的に診断を行う必要があります。
治療と予防について
痛風発作の治療には、まず 炎症を抑える薬(NSAIDs、コルヒチンなど)が使われます。
発作が落ち着いた後は、再発防止のために 尿酸を下げる治療(尿酸降下薬の内服)を行います。
また、再発予防には生活習慣の改善が重要です。
予防のポイント:
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水分をしっかり摂る
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アルコール(特にビール)を控える
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プリン体を多く含む食品を控える(レバー、白子、干物など)
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適度な運動と体重管理
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定期的な尿酸値のチェック
痛風が疑われたら、早めの受診を
痛風発作は、放っておくと慢性関節炎や腎障害へと進行することもあります。
たがやクリニックでは、丁寧な診察・血液検査・必要な画像検査を通して、痛風の診断と治療を行っています。初めての方も安心してご相談ください。
日進市・長久手市・東郷町・みよし市など、周辺地域の皆さまの健康をサポートしています。
ご相談は日進市のたがやクリニックへ
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急な関節の腫れや痛み
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尿酸値が高いと指摘された
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痛風発作を繰り返している
このようなお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
地域に根ざした家庭医として、しっかりサポートいたします。