TOPへ

ブログ

「スイカは腎臓に良い」は本当?慢性腎臓病とカリウム摂取の注意点とは

内科

「スイカは腎臓に良い」は本当?慢性腎臓病とカリウム摂取の注意点とは


 夏に人気の果物「スイカ」。でも腎臓が気になる人にとっては注意が必要?

「スイカは腎臓に良い」「むくみを取る」などといった話を耳にすることがあります。確かに、スイカには水分が多く含まれ、利尿作用があるとされるカリウムも豊富です。しかし、これはすべての人にとって“良い”とは限りません。

慢性腎臓病(CKD)のある方、特にステージが進んでいる場合や、RA系薬剤(ACE阻害薬、ARBなど)、MRA薬剤を使用している方では、カリウムの排泄がうまくいかず「高カリウム血症」になるリスクがあります。

高カリウム血症は、倦怠感、しびれ、不整脈といった症状を引き起こすことがあり、重症化すると命にかかわることも。スイカは100gあたりおよそ120〜150mgのカリウムを含んでおり、食べ過ぎればあっという間に過剰摂取になることもあります。

一方で、腎機能が正常な方にとっては、スイカを適量楽しむことは問題ありません。暑い季節の水分補給や熱中症予防として役立つこともあります。

重要なのは、「腎臓に良いから」といって一律に判断せず、自分の腎機能の状態や、使用している薬に応じた食事の工夫をすることです。たがやクリニックでは、管理栄養士による個別栄養指導も行っており、カリウム制限や日々の食生活について丁寧にアドバイスいたします。

日進市・長久手市・東郷町・みよし市など近隣の皆さまも、お気軽にたがやクリニックへご相談ください。

予約(当日予約いただけます)

慢性腎臓病に関して詳しく