【内科医が解説】こむら返り(足がつる)の原因と予防法|日進市のたがやクリニック
【内科医が解説】こむら返り(足がつる)の原因と予防法
夜中や運動中に突然足がつる「こむら返り」
夜中にふくらはぎが急につって、飛び起きた経験はありませんか?
これが「こむら返り」です。医学的には「筋痙攣(muscle cramp)」と呼ばれ、筋肉が突然・強く・自分の意思とは関係なく収縮し、激しい痛みを伴います。
こむら返りの主な原因と具体的対処法
1. 水分不足・電解質(ミネラル)不足
汗や呼吸で失われるナトリウム・カリウム・マグネシウム・カルシウムが不足すると、筋肉の収縮が不安定になり、けいれんが起こりやすくなります。
予防の具体例
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運動や入浴前後に水分と電解質を補給
→スポーツドリンクや経口補水液(OS-1など)を活用 -
高齢者は喉の渇きを感じにくいため、時間を決めて少しずつ水分摂取
治療の具体例
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繰り返す場合は血液検査で電解質異常の有無を確認
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必要に応じて経口または点滴で電解質を補正
2. 筋肉疲労
長時間の立ち仕事や運動後、または慣れない運動後に筋肉が疲れ、神経が過敏になることで発生します。
予防の具体例
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運動前後にふくらはぎ・太もものストレッチ
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長時間同じ姿勢を避ける(1時間ごとに立ち上がり足首を回す)
治療の具体例
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温熱療法(蒸しタオルや入浴)で血流改善
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リハビリや理学療法で筋肉の柔軟性を高める
3. 冷えによる血流低下
冷えは筋肉の血流を悪くし、こむら返りの原因になります。特に冬やクーラーの効いた室内で就寝時に多いです。
予防の具体例
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寝るときにレッグウォーマーや厚手の靴下
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就寝前にぬるめのお湯(38~40℃)で入浴し血流改善
治療の具体例
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つった瞬間はゆっくりストレッチ(つま先を上に引き上げる)
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温めて筋肉をリラックスさせる
4. 背景にある病気
糖尿病・慢性腎臓病・肝疾患・甲状腺機能異常・末梢動脈疾患などが原因のこともあります。
予防の具体例
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持病の定期的な血液検査・診察を受ける
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病気に応じた食事療法・薬物療法を継続
治療の具体例
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原因疾患の治療(例:糖尿病の血糖コントロール、腎疾患の管理)
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夜間こむら返りの頻度が高い場合、漢方やマグネシウム製剤を検討することもある
こむら返りが起きた時の応急処置
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ストレッチ:つま先を手前に引き、ふくらはぎの筋肉をゆっくり伸ばす
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温める:蒸しタオルや湯たんぽで血流を促す
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水分補給:汗をかいていた場合は電解質も補う
受診をおすすめするケース
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頻繁に繰り返す
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片足だけでなく複数部位で発生
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むくみ・しびれ・冷感・歩きにくさを伴う
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糖尿病や腎臓病などの持病がある
こむら返りで困った際は日進市のたがやクリニックへご相談ください
こむら返りは多くの場合、生活習慣や水分・ミネラル不足が原因ですが、病気のサインになっていることもあります。繰り返す場合や症状が強い場合は、早めの受診が安心です。
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