【日進市・長久手市・みよし市・東郷町】喉に痰が流れる感じ…それ「後鼻漏」かもしれません
【日進市・長久手市・みよし市・東郷町】喉に痰が流れる感じ…それ「後鼻漏」かもしれません
後鼻漏とは?のどに痰が流れる不快感の正体
「鼻水がのどに落ちてくる感じがする」
「のどに何かが張りついているようで、何度も咳払いをしてしまう」
「風邪が治ったのに、のどの違和感だけが残っている」
このような症状が続いている場合、後鼻漏(こうびろう)が原因となっている可能性があります。
後鼻漏とは、鼻や副鼻腔で作られた鼻水や炎症性の分泌物が、前(鼻の穴)に出ず、のどの奥に流れ落ちる状態を指します。
本来、鼻水は無意識のうちに飲み込まれるか、前に排出されますが、
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・鼻水の量が増えた
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・粘り気が強くなった
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・鼻の通りが悪くなった
といった条件が重なることで、「のどに流れる」「貼りつく」という不快な自覚症状が現れるようになります。
後鼻漏の主な症状
後鼻漏では、単に「鼻水が出る」だけでなく、次のような多彩な症状がみられます。
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・のどに痰が絡みついて取れない感じ
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・鼻水がのどへ垂れてくる感覚
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・頻繁な咳払い
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・慢性的に続く咳
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・のどのイガイガ感、異物感
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・朝起きたときに痰が多い
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・口臭が気になる
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・声がかすれる
特に多いのが、「咳だけが長引く」「痰が取れない」という訴えです。
風邪が治ったあとも咳が数週間以上続く場合、実は後鼻漏が原因だったというケースは少なくありません。
どうして起こる?後鼻漏の原因
副鼻腔炎(蓄膿症)
後鼻漏の最も代表的な原因が副鼻腔炎です。
副鼻腔とは、頬や額、目の奥にある空洞で、ここに細菌感染や炎症が起こると、膿や粘り気の強い鼻水が大量に作られます。
この分泌物がのどへ流れることで、後鼻漏の症状が現れます。
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・黄色〜緑色の鼻水
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・顔や目の奥の重さ、痛み
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・頭重感
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・においが分かりにくい
といった症状を伴う場合は、副鼻腔炎が強く疑われます。
アレルギー性鼻炎
花粉症やハウスダストなどによるアレルギー性鼻炎も、後鼻漏の非常に多い原因です。
この場合、鼻水は透明でサラサラしていますが、量が多いため、のどに常に流れ込むようになります。
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・くしゃみ
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・鼻づまり
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・目のかゆみ
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・季節性の悪化(春・秋など)
がヒントになります。
咽頭・胃酸逆流(逆流性食道炎)
見落とされやすい原因が、胃酸の逆流です。
胃酸がのどの奥まで刺激を与えると、防御反応として分泌物が増え、「痰が流れる感じ」「のどに貼りつく感じ」として自覚されます。
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・胸やけ
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・酸っぱい感じが上がってくる
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・声がれ
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・朝方に症状が強い
といった症状があれば、逆流が関係している可能性があります。
乾燥・加齢・生活環境
次のような条件も、後鼻漏を悪化させる要因になります。
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・空気の乾燥
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・冬場の暖房
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・口呼吸
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・加齢による粘膜の変化
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・喫煙や受動喫煙
分泌物の「量」だけでなく、「質(粘り気)」が変わることも、後鼻漏の大きな原因です。
「痰が絡む」との違いは?
後鼻漏は、「気管支から出る痰」と混同されやすい症状です。
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・後鼻漏:鼻・副鼻腔からの分泌物
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・気管支の痰:肺・気管支由来の痰
後鼻漏では、
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・鼻をかんでもスッキリしない
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・咳払いをしても痰が出ない
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・のどの奥に流れる感覚が続く
という特徴があります。
受診した方がよい症状の目安
次のような場合は、自己判断せず医療機関への相談をおすすめします。
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・2週間以上、咳や違和感が続いている
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・黄色や緑色の鼻水・痰が出る
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・発熱や顔の痛みを伴う
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・夜間の咳で眠れない
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・市販薬で改善しない
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・繰り返し同じ症状が出る
治療はどうするの?
治療は、原因に応じて行います。
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・抗ヒスタミン薬(アレルギー原因)
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・点鼻薬
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・去痰薬
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・抗菌薬(副鼻腔炎が疑われる場合)
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・胃酸分泌抑制薬(逆流性食道炎が疑われる場合)
「とりあえず痰を切る薬」だけでは不十分なことが多く、原因に対する治療が最も重要です。
日常生活でできる対策
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・室内の加湿
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・鼻を強くかみすぎない
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・のど・首元を冷やさない
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・脂っこい食事・アルコールを控える
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・禁煙
これらの工夫だけでも、症状が軽くなる方は少なくありません。
日進市のたがやクリニックへご相談ください
後鼻漏は、さまざまな原因で起こります。
「痰が絡むだけ」「のどの違和感だけ」と軽く考えて放置せず、原因を見極めて適切に治療することが改善への近道です。
たがやクリニックへお気軽にご相談ください。
