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【胸がスッと軽くなる】吸入薬の正しい使い方と注意点|喘息・COPD治療

内科  / 内科一般

【胸がスッと軽くなる】吸入薬の正しい使い方と注意点|日進市・長久手市・みよし市・東郷町で喘息・COPD治療

 

吸入薬は、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療に欠かせない薬です。しかし、自己流で続けてしまうと本来の効果が出ず、症状を十分にコントロールできないことがあります。
この記事では、吸入薬の種類ごとの使い方、注意点、よくある誤りまで丁寧に解説します。

 

吸入薬の種類と特徴を知りましょう

吸入薬は見た目が似ていても、使い方や必要な吸う強さが異なります。まずは種類ごとの特徴を知ることが大切です。

定量噴霧式吸入器(MDI)

ガス圧で薬液を噴霧するタイプ。

  • ・吸うタイミングと押すタイミングを合わせる必要がある

  • ・スペーサーを併用すると正確に吸いやすく、特に高齢の方や子どもに有効

ドライパウダー吸入器(DPI)

粉薬を吸い込むタイプ。

  • ・自分の吸う力で薬を肺まで届ける

  • ・使用前に吸入器内に息を吹き込まない(湿気で粉が固まる)

  • ・「強く速く吸う」が最重要ポイント

ソフトミスト吸入器(SMI)

柔らかい霧状に薬液が噴射され、吸いやすいタイプ。

  • ・ゆっくり深く吸い込むだけでよい

  • ・吸入が苦手な方、高齢者でも使いやすい

  •  

吸入薬で起こりがちな使用ミス

吸入薬は正しく使えていないと、吸っているつもりでも肺に届いていません。よくあるミスを知っておくと予防につながります。

吸う前に息を完全に吐いていない

肺に空気が残っていると、吸入薬が入りにくくなります。軽く吐いてから吸う動作を。

MDIで“押してから吸う”になってしまう

実際には“吸いながら押す”のが正解です。順番が逆だと薬が空気中に散ってしまいます。

DPIで弱く吸ってしまう

DPIは吸う力が必要なため、息を強く吸い込むことが重要です。

 

吸入後は必ずうがいをする理由

吸入ステロイドを使用する場合、うがいは必須です。うがいを怠ると以下の副作用が起こる可能性があります。

  • ・口腔カンジダ症(白い苔のような付着物)

  • ・声がれ(嗄声)

水でのうがい、または口すすぎをしっかり行うことで防ぐことができます。

 

症状がない日でも吸入を続けることが大切

吸入薬の多くは「発作を止める薬」ではなく、「炎症を抑えて症状を出にくくする薬」です。
そのため、症状が落ち着いていても継続することで治療効果を維持できます。

  • ・症状が軽い日 → 吸わない → ×(悪化のリスクが高まる)

正しく続けることで、発作や息苦しさを予防できます。

 

吸入がうまくできているかのチェックポイント

  • ・吸入後にむせる、咳き込む

  • ・使用後も症状がよくならない

  • ・吸入器を押しても薬が出にくい

  • ・カウンター(残量計)が減らない

  • ・見た目は吸入できていても、手技が誤っている可能性あり

 

日進市のたがやクリニックへご相談ください

吸入薬は数種類あり、それぞれ操作が異なります。
一度覚えても自己流に戻りがちで、効果が弱まることもあります。

吸入薬は、正しく使うことで症状改善や悪化予防に非常に効果的です。お気軽にご相談ください。

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