【腎臓内科医が解説】塩分と高血圧の深い関係|日進市のたがやクリニック
【腎臓内科医が解説】塩分と高血圧の深い関係|日進市のたがやクリニック
「塩分をとりすぎると血圧が上がる」と聞いたことはありませんか?
日本人の食生活は塩分が多い傾向にあります。味噌汁、漬物、ラーメン、パンや加工食品など、意識していなくても日常的に塩分を摂りすぎていることが少なくありません。
では、なぜ塩分の摂りすぎが血圧を上げてしまうのでしょうか?腎臓内科の立場から、わかりやすく解説いたします。
なぜ塩分をとると血圧があがるのか
塩分(ナトリウム)は体にとって必要なミネラルですが、取りすぎると血液中のナトリウム濃度が上がります。体はそれを薄めようとして水分をため込みます。
その結果、血液量が増えて血管にかかる圧力=血圧が高くなるのです。
塩分は腎臓で排泄される
私たちの体に入った余分な塩分は、腎臓で尿として排泄されます。
しかし腎臓の働きがうまくいかないと、塩分が十分に外へ出せず、体の中に残ってしまいます。これが高血圧や「むくみ(浮腫)」の原因になります。
腎臓で塩分をため込むとどうなる?
腎臓には「尿細管」という細い管があり、そこで塩分や水分を再び体に戻す仕組みがあります。これを「再吸収」といいます。
この再吸収が過剰になると、体は塩分も水分も抱え込みすぎてしまい、結果として
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血圧が上がる
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むくみが出る
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心臓や血管に負担がかかる
といった問題につながります。
腎臓で塩分をため込みやすくなる要因
実は、腎臓が塩分をため込みやすくなる原因にはいくつかあります。
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NSAIDsと呼ばれる痛み止め薬:市販薬にも含まれることがあり、長期使用で腎臓に影響することがあります。
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蛋白尿:腎臓のろ過機能が弱っているサインで、尿細管が塩分を再吸収しやすくなります。
このような状態では、普通の人よりも塩分の影響を受けやすく、血圧が上がりやすいのです。
腎臓内科医による高血圧治療が望ましい理由
高血圧の原因は一つではありませんが、塩分の排泄や再吸収といった「腎臓の働き」と深く関係しています。
そのため、腎臓の機能を理解した上での高血圧治療がとても重要になります。
腎臓内科医は、血圧の数値だけでなく「なぜ血圧が高いのか」を腎臓の観点から評価し、
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塩分摂取の指導
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適切な降圧薬の選択
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腎臓や心臓への負担のチェック
など、総合的な管理を行うことができます。
高血圧は日進市のたがやクリニックへ相談ください
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塩分の摂りすぎは、血液量を増やして血圧を上げる
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腎臓が余分な塩分を排泄できないと、むくみや高血圧につながる
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NSAIDsや蛋白尿などは腎臓に影響し、塩分をため込みやすくする
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腎臓内科医による専門的な管理が、高血圧治療にはとても大切
日進市で高血圧や生活習慣病の治療をご希望の方は、たがやクリニックへご相談ください。
腎臓内科医が、一人ひとりの生活に合わせた無理のない治療を一緒に考えてまいります。