【血糖値の見方】空腹時血糖値と食後血糖値の違い|HbA1cとの関係も解説します
【血糖値の見方】空腹時血糖値と食後血糖値の違い|HbA1cとの関係も解説します
健康診断の結果を見て、「空腹時血糖値が正常だから糖尿病は大丈夫」と安心していませんか?
実は、空腹時血糖値が正常でも、食後の血糖値だけが高いケースもあり、見逃されやすい初期の糖尿病のサインかもしれません。
今回は、空腹時血糖値と食後血糖値の違い、HbA1cとの関係について、たがやクリニックがわかりやすくご説明します。
空腹時血糖値と食後血糖値の違いとは?
-
空腹時血糖値とは、前日の夕食後から何も食べていない状態(おおよそ8時間以上)で測定する血糖値のことです。
▶ 正常値:70〜99mg/dL -
食後血糖値とは、食事をしてから1〜2時間後に上昇する血糖値のことです。
▶ 正常でも、食後すぐは上昇し、時間とともに元に戻ります。
【ここがポイント!】
空腹時は正常でも、食後だけ血糖値が高くなる人がいます。これを「食後高血糖」といい、血管にダメージを与えやすく、動脈硬化や心血管疾患のリスクが高まることが知られています。
健診で「空腹時血糖値が正常」でも安心できない理由
最近では、「食後血糖値の上昇」や「血糖値の変動幅」が糖尿病合併症に深く関係していることが明らかになってきました。
・ 空腹時は正常でも、
・ 食後に血糖値が180mg/dLを超えるような状態が続いていると、
・ 血管の老化が進み、将来の動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞のリスクが高くなります。
そのため、健康診断だけで安心せず、必要に応じて詳しい検査(例えば食後血糖測定や糖負荷試験(OGTT)など)を受けることが大切です。
HbA1c(ヘモグロビンA1c)とは? 血糖値との違い
HbA1cは、過去1〜2か月の平均的な血糖の状態を反映する数値です。
つまり、「瞬間的な血糖値(空腹時や食後)」とは違い、長期的なコントロール状況がわかります。
-
HbA1cが6.5%以上 → 糖尿病の可能性あり
-
6.0〜6.4% → 境界域、要注意
【ここがポイント!】
「空腹時も食後もそれほど高くないのに、HbA1cだけが高い」という方もいます。
これは血糖値の“ゆらぎ”が大きい可能性があり、知らないうちに血管に負担がかかっているサインかもしれません。
高血糖や糖尿病の相談は日進市のたがやクリニックへお気軽にご相談ください
-
空腹時血糖値が正常でも油断は禁物
-
食後高血糖やHbA1cの上昇が、糖尿病の早期サイン
-
動脈硬化や合併症の予防のために、食後血糖やHbA1cの定期的チェックが重要です
たがやクリニックでは、糖尿病のスクリーニングや管理、生活指導まで幅広く対応しています。
日進市、長久手市、東郷町、みよし市エリアにお住まいの方も、お気軽にご相談ください。