【2025年はスーパームーンの年】月の満ち欠けと体調の不思議な関係
【2025年はスーパームーンの年】月の満ち欠けと体調の不思議な関係|たがやクリニック(日進市・長久手市・みよし市・東郷町)
中秋の名月とスーパームーンの季節
2025年10月6日は「中秋の名月」でした。
そして今年2025年の残りの満月は、なんとすべてスーパームーン(通常よりも地球に近い満月)。
夜空を見上げると、いつもより大きく明るい月が私たちを照らしています。
そんな「月の満ち欠け」が、人間の体や心にどんな影響を与えているのか――
科学的な観点と医療の視点から解説してみましょう。
月のリズムと人間の体内時計
人間の体には「サーカディアンリズム(概日リズム)」と呼ばれる約24時間周期の体内時計があります。
一方で、月の満ち欠けは約29.5日の周期で変化し、これもまた生体リズムに微妙な影響を及ぼすことが知られています。
満月のころに見られる変化
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・睡眠の質がやや低下する(寝つきにくい・浅い睡眠が増える)
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・気分の高揚や情動の変化が起こりやすい
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・事故や外傷の報告が増えるという研究も
これは、月明かりが人間のメラトニン分泌(眠気を誘うホルモン)をわずかに抑制すること、
また「明るさ」によって自律神経が影響を受ける可能性が指摘されています。
新月のころに見られる変化
反対に新月(真っ暗な夜)では、体や心が「静」のモードに入りやすいといわれます。
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・睡眠のリズムが安定しやすい
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・体の回復やデトックスに向く時期
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・逆に気分の落ち込みを感じやすい方も
月の光が少ないため、体は副交感神経優位(リラックスモード)になりやすく、
「心身を整える」タイミングとしてもおすすめです。
医学的エビデンスと現実的な見解
近年、スイスやドイツの研究で「満月の時期には睡眠時間が平均20分短くなる」「深い睡眠が減る」と報告されています。
ただし、その影響はあくまで軽度であり、月の引力や光が直接体を変えるわけではありません。
むしろ、
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月の光が明るい → 寝る時間が遅くなる
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週末や祝日と重なる → 生活リズムが乱れる
といった間接的な生活習慣の変化のほうが大きな影響を与えると考えられます。
専門医からのアドバイス
月のリズムを意識して生活を整えるのは、実は理にかなっています。
特にCKD(慢性腎臓病)や高血圧、糖尿病など生活習慣病をお持ちの方では、
「睡眠」「自律神経」「ストレス」が病状に影響を与えることが知られています。
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・満月前後は「寝る時間を早める」「就寝前のスマホ光を減らす」
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・新月前後は「リラックスする時間を増やす」「深呼吸・ストレッチを意識」
このように“月のリズム”を活かして体調管理をすることで、
より自然に、無理なく心身を整えることができます。
日進市のたがやクリニックへご相談ください
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・満月は活動的、新月は休息的なリズム
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・月の明るさが睡眠や気分に軽く影響する可能性
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・医学的には「直接的影響は小さい」が、「生活リズムへの意識」は健康にプラス
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・秋はスーパームーンが続く季節。夜空を眺めながら、穏やかな休息を