ウォーキングは何歩が理想? 健康づくりのための歩数とその根拠【健康日本21 第三次より】
ウォーキングは何歩が理想? 健康づくりのための歩数とその根拠【健康日本21 第三次より】
ウォーキングの「最適な歩数」とは?
「健康のために歩いたほうがいいとは聞くけど、実際1日何歩くらいがいいの?」
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
テレビやネットでは「1日1万歩が理想」とよく言われますが、実は万人にとっての正解ではありません。
厚生労働省の「健康日本21(第三次)」の目標値をもとに、年齢や健康状態に合わせた“現実的で効果的な歩数”をご紹介します。
健康日本21(第三次)の歩数目標とは?
厚生労働省が発表している「健康日本21(第三次)」では、健康寿命の延伸と生活習慣病の予防を目的として、歩数の目標が以下のように定められています。
■ 20~64歳の男性:
平均歩数 8,000歩以上/日
■ 20~64歳の女性:
平均歩数 7,000歩以上/日
■ 65歳以上の男女:
平均歩数 6,000歩以上/日
この数値は、心血管疾患や糖尿病、がんの予防にも関係しており、「生活習慣病を防ぎ、健康寿命を延ばす」ために推奨される実効性のある歩数です。
1万歩歩かなくても大丈夫?必要な“質”と“頻度”
1日1万歩が難しくても、歩くことを習慣にすることが何よりも大切です。
特に、「早歩きを交えたウォーキング」や「週に3日以上の継続」がより効果的だといわれています。
短時間の運動でも、こまめに積み重ねることで、血圧・血糖値の改善、脂肪肝・メタボリックシンドローム予防、気分の安定などに良い影響があります。
まずは「今より+1,000歩」から
「急に目標歩数まで増やすのは無理…」という方もご安心ください。
最新の研究では、今より1,000歩多く歩くだけでも健康リスクは確実に低下することが分かっています。
たとえば…
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エレベーターではなく階段を使う
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一駅分歩く
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昼休みに10分だけウォーキング
など、日常生活の中で取り入れられる工夫でOKです。
歩数を増やすと、こんな効果も!
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血圧の安定
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血糖値の改善
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脂肪肝・高尿酸血症の予防
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睡眠の質の改善
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ストレス・不安の軽減
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骨粗しょう症予防
など、歩くだけで全身の健康を守る効果が期待できます。
自分のペースで続けられる「歩く習慣」を~日進市のたがやクリニックへ相談ください~
ウォーキングは、特別な道具も場所も必要なく、誰でもすぐに始められる“最も身近な健康法”です。
大切なのは「完璧な歩数」よりも、「日々コツコツと続けること」。
たがやクリニックでは、生活習慣の見直しや、運動療法に関するアドバイスも行っています。
血圧や血糖値、脂肪肝などの数値が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。