カウンセリングが9割
タイトルを見て、「どこかで聞いたことあるような響きだな」と思われた方もいるかもしれません(笑)
そしてタイトルで結論はもう言ってしまっていますね。
そうなんです。
美容医療では「カウンセリング」が本当に大切です。
保険診療の場面でも、治療を始める前に「なぜ今の症状が起きているのか」「どんな治療をするのか」「治療のリスクや経過」などを丁寧に説明しますよね。
美容医療も“医療”である以上、こうした説明は当然必要です。
でも、美容医療においては、それだけでは不十分なんです。
それは、「ゴールの違い」に大きく関係しています。
【保険医療と美容医療、ゴールの違い】
保険診療のゴールは、「治癒」もしくは「寛解(症状を抑えること)」です。
対して、美容医療のゴールは人それぞれ。
「どうなりたいか」は十人十色で、さらに「予算」も関わってきます。
中でもヒアルロン酸治療は、目指すゴールの数が無限にあるといっても過言ではありません。そして、そのゴールを事前にイメージすることがとても難しい治療です。
【イメージのしやすさの違い】
例えば「埋没法(二重整形)」を思い浮かべてください。
もちろんドクターによってやり方は違いますが、多くの患者さんにとってのゴールは、「二重にしたい」「ラインを作り直したい」という明確な目的です。
事前にブジーという器具を使って、シミュレーションを行いながら「なりたいライン」を一緒に確認することができます。
一方、ヒアルロン酸治療はもっと奥深く、ドクターによってアプローチが大きく異なります。
例えば、
- 特定のパーツ(顎や額)の形を整えることを得意とするドクター
- TFT(Total Facial Treatment)といって顔全体のバランスを見ながら施術するドクター
- 0.02cc単位という極めて細かい量でより微調整まで行うドクター
などがいます。
さらに、ヒアルロン酸治療は「0か100か」という治療ではありません。
0から100の間で、自分がどこまでやるかを選べる治療です。
だからこそ、施術後のイメージが難しく、満足感に差が出やすいのです。
【カウンセリング不足が生むミスマッチ】
最近、他院でヒアルロン酸治療を受けたものの、満足できなかったと来院される患者さんが何人か続きました。
診察してみると、どの方も明らかに問題があるというわけではなく、むしろ見た目は整っていて「よくなっている」と感じることが多いです。
でも、お話をよく聞くと…
- 「自分のなりたい顔とは違った」
- 「訴えた部分とは違うところを治療された」
- 「カウンセリングした先生と施術した先生が別だった」
といった不満を口にされます。
これはまさに、カウンセリング不足からくるものです。
決して、「私の方が優れている」と言いたいわけではありません。
私のもとを訪れた患者さんの中にも、もしかすると他のクリニックへ行ってしまった方もいるかもしれません。
ただ私は、患者さんとしっかり対話し、納得されないまま治療を進めることは絶対にしないというスタンスで診療をしています。
「患者さんの希望」と「こちらができること」のズレがなるべく生まれないよう、丁寧にすり合わせていく努力をしています。
【真のカウンセリングとは】
ある先生から最近こんな言葉をいただきました。
「まなか先生が“カウンセリングが大事”って言ってた意味がようやくわかってきた。本当に奥深いね。」
でも、まだまだ多くの医師が**「真のカウンセリングの重要性」**に気づいていないと思います。
そして患者さん自身も、その価値を知らないことが多いのです。
「こんなに話を聞いてもらえたのは初めてでした」
そう言ってくださる私の患者さんは少なくありません。
カウンセリングでは、患者さんがたくさん話し、それをドクターが様々な角度から掘り下げ、「どうなりたいか」を一緒に言語化し、共有していく作業をします。
この「思いを引き出す力」こそ、カウンセリング技術。
ここを磨かなければ、本当に満足できる美容医療にはたどり着けません。
【まとめ】
ヒアルロン酸治療のように、ゴールが無限にある美容医療では、
「技術」以上に「カウンセリング」が成功の鍵を握ります。
想像以上にカウンセリングは大事。
いえ、美容医療の成功の9割はカウンセリングで決まる。
私は本気でそう思っています。
こだわりのカウンセリングが気になるかたは日進市のたがやクリニックへ是非。