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カレーライスは栄養で万能?オールインワン?|日進市・長久手市・東郷町・みよし市で食と健康を考える

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🍛 カレーライスは栄養で万能?オールインワン?|日進市・長久手市・東郷町・みよし市で食と健康を考える

カレーライスは「万能食」?

カレーライスは日本の国民食ともいえる人気メニューです。
ご飯とカレーを組み合わせることで、炭水化物・たんぱく質・脂質を一皿で摂取でき、さらに野菜や肉・魚介類を具材に加えれば、栄養バランスの取れた「オールインワン食」に近づきます。

しかし「万能食」と言い切るには注意点もあります。塩分・脂質が多くなったり、香辛料で胃腸に負担がかかったりすることもあるため、食材の選び方や体調に応じた工夫が大切です。


カレーの主な栄養素

  • 炭水化物(ご飯):脳や体を動かすエネルギー源

  • たんぱく質(肉・魚・豆類):筋肉や臓器を作る大切な材料

  • 野菜類(玉ねぎ・にんじん・じゃがいもなど):ビタミンや食物繊維を補給

  • スパイス(ターメリック・クミン・コリアンダーなど):抗酸化作用、消化促進効果が期待される

特にターメリックに含まれる「クルクミン」には抗炎症作用があり、研究で肝機能サポートなどの可能性も示されています。


香辛料の注意点

スパイスには健康によい効果がある一方で、香辛料による皮疹や胃腸障害を引き起こす方もいます。
特に胃潰瘍や逆流性食道炎がある方は、刺激が強すぎると胃痛や胸やけを悪化させることがあります。皮膚に蕁麻疹のような症状が出る方もまれにいるため、自分に合った量を見極めることが大切です。


風邪のときにカレーは食べていい?

「風邪をひいたらカレーを食べて元気に」というイメージを持つ方もいます。
カレーのスパイスには発汗作用や食欲増進作用があるため、食欲があるときには良い影響を与えることがあります。

ただし、高熱や強い咽頭痛、胃腸症状があるときには刺激が強すぎて負担になる場合もあります。体調に合わせて、おかゆやうどんなど消化のよい食事と使い分けることが望ましいです。


市販のルーに含まれる塩分量

カレールーは美味しさとコクを出すために塩分が多めです。
製品によって差はありますが、1皿分あたり約2.0〜2.5gの食塩相当量を含むものが一般的です。
日本人の1日の推奨塩分摂取量(成人男性7.5g未満、女性6.5g未満)から考えると、カレーを食べるだけで1日の塩分目標の3分の1以上を摂ってしまう計算になります。
高血圧や腎臓病をお持ちの方は、減塩タイプのルーを選んだり、ルーの使用量を控える工夫が必要です。


おすすめのトッピングと季節の工夫

カレーは自由にアレンジできるのが魅力です。

  • 夏なら夏野菜トッピング(ナス・ズッキーニ・トマト・ピーマン)でビタミン・抗酸化成分を補給

  • 豆類(ひよこ豆・大豆)を加えて食物繊維と植物性たんぱく質をプラス

  • ヨーグルトやチーズを添えて乳酸菌やカルシウムを補給

  • ゆで卵を加えてタンパク質を強化

こうした工夫により、カレーライスをよりバランスの取れた一皿にできます。


カレーライスは「万能」ではないが「工夫次第でバランス食」

カレーライスは具材や調理法を工夫すれば、栄養バランスの取れた便利な食事になります。
ただし「万能だから毎日食べて安心」とは言えず、塩分・脂質・香辛料の刺激に注意しながら、健康状態に応じた食べ方を心がけましょう。


日進市・長久手市・東郷町・みよし市で健康相談はたがやクリニックへ

たがやクリニックでは、糖尿病・高血圧・脂質異常症など、食生活に関わる病気の診療を行っています。
「食事が偏っているかも」「健康診断で注意された」という方は、日進市はもちろん、長久手市・東郷町・みよし市からもお気軽にご相談ください。

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