TOPへ

ブログ

サルコペニア肥満とは? 〜筋肉の減少+肥満が引き起こす、見過ごされがちな健康リスク〜

内科

サルコペニア肥満とは? 〜筋肉の減少+肥満が引き起こす、見過ごされがちな健康リスク〜

「体重はむしろ多めなのに、最近なんだか動きにくい」「疲れやすくて、ちょっとした段差もつらい」——そんな症状を感じている方、それはサルコペニア肥満かもしれません。

サルコペニア肥満とは

「サルコペニア肥満」とは、筋肉量が減少した状態(サルコペニア)と、体脂肪の増加(肥満)が同時に存在する状態を指します。とくに中高年以降の方や高齢者に多く見られます。

見た目には「太っているだけ」と思われがちですが、体の中では“筋肉の減少”と“脂肪の増加”が同時進行しているため、健康リスクが非常に高い状態です。

サルコペニア肥満の主な原因

  • 加齢による筋肉量の自然な減少

  • 運動不足や活動量の低下

  • 不適切な栄養(タンパク質不足、過剰なカロリー摂取)

  • 生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)の影響

  • ホルモンバランスの変化(特に閉経後の女性)

サルコペニア肥満が引き起こすリスク

サルコペニア肥満は以下のようなさまざまな疾患・症状のリスクを高めます。

  • インスリン抵抗性の上昇 → 糖尿病やメタボリックシンドローム

  • 慢性炎症 → 動脈硬化や心血管疾患のリスク増加

  • 筋力低下 → 転倒・骨折・要介護状態へ

  • 基礎代謝の低下 → 太りやすく、やせにくい体質に

あなたの体は大丈夫? 〜体組成の「見える化」が重要です〜

一見、体重やBMIだけではわからないのがサルコペニア肥満の特徴です。そこで、たがやクリニックでは体組成計「InBody(インボディ)」を導入しています。

InBody(インボディ)とは?

InBodyは、体の構成(筋肉量・体脂肪率・部位別筋肉バランスなど)を詳細に測定できる高精度の医療用体組成計です。

  • 筋肉量筋肉のバランス

  • 体脂肪率・内臓脂肪の状態

  • 基礎代謝量

などを数分で正確に把握できます。

InBodyでわかること

「筋肉が少ないのに脂肪は多い」といった状態は、見た目では分かりませんが、InBodyで数値として“見える化”することで、自分の体の状態を正確に把握できます。

サルコペニア肥満の予防と対策

サルコペニア肥満の対策には、運動・食事・生活習慣の見直しが欠かせません。

運動療法

  • 筋力トレーニング(特に下半身)

  • 有酸素運動(ウォーキングや軽いジョギング)

  • 日常生活での活動量アップ(エレベーターより階段、など)

栄養療法

  • 十分なタンパク質(肉・魚・卵・大豆製品など)の摂取

  • ビタミンDやカルシウムの摂取

  • 摂取エネルギーのコントロール(極端な食事制限はNG)

定期的な体組成チェック

InBodyによる定期測定で、改善の進捗や生活習慣の影響を確認することができます。

たがやクリニックでの取り組み

当院では、日進市・長久手市・東郷町・みよし市など近隣地域の方々にもご来院いただき、サルコペニア肥満の早期発見と予防、治療に力を入れています。

  • InBodyによる体組成測定

  • 運動・食事の個別アドバイス

  • 必要に応じた内服治療や栄養指導

  • フレイル・ロコモ予防のためのサポート

「最近、体重は増えたけど筋肉が減った気がする」「なんとなく疲れやすい」「健康診断で異常はないけど不調が続く」
そんなときは、一度ご相談ください。

おわりに

サルコペニア肥満は、気づかないうちに進行してしまう“隠れリスク”です。しかし、早期に気づき、生活習慣を見直すことで、予防・改善が可能です。

たがやクリニックでは、地域の皆さまがいつまでも自分らしく健康に過ごせるよう、全力でサポートいたします。お気軽にご相談ください。

予約(当日予約いただけます)

運動療法について詳しく

食事療法について詳しく