ヒアルロン酸でたるみ改善?!
「ヒアルロン酸って、たるみに効くんですか?」
よくいただくご質問のひとつです。
ヒアルロン酸は“ボリュームを補う”治療です。
よく誤解されるのですが、「糸のように皮膚を引っ張り上げる」ような作用はありません。
ではなぜ、たるみの改善につながるのでしょうか?
今回はその理由を、老化のメカニズムからひも解いてみたいと思います。
【老化は“外側の皮膚”だけの問題ではない】
たるみというと、「皮膚がゆるんできたから」と思われがちですが、実はそれだけではありません。
老化が進むと、顔の骨や脂肪が少しずつ減っていきます。
つまり、顔の”土台”となるボリュームそのものが失われていくのです。
これをイメージしやすくするために、たとえをします。
【ハンガーとクッションの例えで考える「たるみ」の正体】
ひとつは、「ハンガーにかかっている服」。
若い頃の顔は、しっかりしたハンガーにピンと張った服がかかっている状態です。でも、ハンガーが小さくなると服が余ってダラっとしてしまいますよね。
ハンガー=骨と考え、服=脂肪、筋肉、皮膚と置き換えてみる。
これが、まさに“たるみ”の正体です。
もうひとつは、「長年使ったクッション」。
使い続けるうちに中の綿がへたって、クッションの形がくずれてしまった経験はありませんか?
お顔の脂肪もそれと同じように、年齢とともに減っていくのです。
ヒアルロン酸は、この減ってしまった“中身”を補うように、ハリ感や丸みを取り戻す治療。
中の綿を足して、クッションの形やハリがきれいに戻るように、
お顔にも自然なハリや輪郭を取り戻すことができるのです。
【ヒアルロン酸は“骨格を取り戻す”治療】
ヒアルロン酸は、たるみを無理に引っ張るのではなく、
顔の構造的な土台の減りに対してアプローチすることで、結果的にたるみが目立ちにくくなるのです。
つまり、「外側を引っ張る」のではなく、「元の構造に近づける」。
この考え方が、ヒアルロン酸注入の本質です。
【最後に】
たるみの改善=リフトアップというイメージを持つ方も多いですが、
“正しく構造を理解し、適切にヒアルロン酸を用いることで、自然な若々しさを取り戻すこと”が可能です。
もちろん、注入の場所・量・深さなどは繊細な調整が必要です。
私はいつも、「ミリ単位の変化」にこだわりながら、
その人本来のバランスを大切にした治療を心がけています。
「最近、顔が疲れて見える」「なんとなく下がってきた気がする」
そんな方は、ぜひ一度カウンセリングでご相談ください。
無理に変えるのではなく、“自分らしさを整える”こと――
それが、”ヒアルロン酸治療”だと私は思っています。
★たがやクリニック 注入治療(ヒアルロン酸、ボトックス®︎)専門、内科併設
愛知県日進市米野木台5丁目108番(米野木駅から徒歩7分、駐車場17台)