ボトックスとヒアルロン酸、どっちを先にやるべき?
ボトックスとヒアルロン酸、どっちを先にやるべき?
美容治療を考えはじめた方からよく聞かれる質問があります。
それが、「ボトックスとヒアルロン酸、どっちを先にやるべきですか?」というもの。
これは実はとても良い問いで、正直なところ――
答えは「人によって違う」です。
そしてもう一つ、「同時に行ってもOK」というケースもあります。
では、なぜ人によって答えが違うのでしょうか?
今日はその理由と考え方について、少し掘り下げてみたいと思います。
1:リスクという観点からの違い
ボトックスもヒアルロン酸も医療ですから、どちらにも副作用や合併症のリスクはあります。
ただ、リスクの「質」が違うんです。
ボトックスで起こりうるのは、「効きすぎて表情が作りにくい」「眉が下がったように感じる」などの副作用。
これらは、基本的に時間とともに回復します。
一方でヒアルロン酸は、ごくまれに血管塞栓といって、血管内にヒアルロン酸が詰まることによる皮膚壊死や失明などの合併症が起きることがあります。
これは起きてしまった場合、即時の対応や重症度によって経過が変わることがあるため、リスク管理の難易度は高くなります。
「初めてで不安…」という方に、まずはボトックスからおすすめすることがあるのは、
こうした“もしものとき”の回復のしやすさという視点があるからです。
2:一番気になるのは“何”か
治療を選ぶ際に最も大事なのは、「自分が何を一番気にしているのか」を明確にすることです。
例えば――
・ 眉間の縦ジワが深くて、怒って見られやすい。
・ フェイスラインのたるみが気になる。
・笑うと目尻のシワが目立つ。
こうした悩みによって、優先順位が変わってきます。
◎ 表情ジワが気になる → まずはボトックスが有効な可能性が高いです。
◎ たるみ・ボリュームロスが気になる → ヒアルロン酸で輪郭補正を行うのが第一選択となることもあります。
3:例えば「エラボト」はどう考える?
「小顔にしたい」とエラボトックス(咬筋ボトックス)を希望される方も多いです。
でもここでもひとつ、考えてほしいことがあります。
エラボトを打つと、噛む筋肉が小さくなることでフェイスラインはスッキリします。
ただ、人によっては筋肉のボリュームが落ちたことで、頬がコケて見える、たるみが強調されるといった変化が出てくることがあります。
そこで選択肢は2つ:
- コケやたるみが出ることを予測して、先にヒアルロン酸を少量入れておく
- まずはエラボトだけやって、経過を見ながらヒアルロン酸を後から検討する
どちらが正解、というわけではなく、「仕上がりの希望」や「どこまで変化を受け入れられるか」によってベストは変わります。
まとめ:答えは“あなたの中”にある
美容医療において、「どっちが正しい?」という答えは、実は一つではありません。
ボトックスとヒアルロン酸――
どちらも素晴らしい治療法であり、組み合わせることでより自然に美しく仕上がることも多々あります。
大切なのは、
「何が一番気になっているのか」
「どんな変化を目指したいのか」
「どこまでのリスクを受け入れられるのか」
を丁寧に整理すること。
その上で、医師と一緒に最適な選択をしていくことが、美容医療の“満足度”に直結します。
初めての一歩、ぜひじっくりご相談くださいね。
★たがやクリニック 注入治療(ヒアルロン酸、ボトックス®︎)専門、内科併設
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