TOPへ

ブログ

マダニはどこにいる?刺されたときの対応とSFTSなど重症感染症のリスク

内科  / 皮膚科

「マダニはどこにいる?刺されたときの対応とSFTSなど重症感染症のリスク」


こんな場所にも?マダニが潜む環境とは

暖かくなる季節、自然の中での散歩やキャンプが楽しい時期ですが、注意が必要なのが「マダニ」です。
マダニは森林や草むら、公園の植え込み、河原、畑の縁、庭先の雑草地など、人がレジャーや農作業で入りやすい場所に多く生息しています。

体長は1~5mm程度ですが、吸血後は10mm以上にふくらむことも。特に春から秋にかけて活動が活発になるため、夏にかけての注意が必要です。


マダニに刺されたらどうする?無理に取らないで!

マダニに刺されても、最初は痛みやかゆみをほとんど感じないことがあります。しかし、皮膚にしっかりと口器を刺し込んで吸血するため、気づいたら皮膚にマダニが付着していた…というケースが少なくありません。

自分で無理に引き抜くのはNG!
無理に引き抜くと、マダニの口の一部が皮膚に残ってしまい、感染症や炎症の原因になります。
皮膚科または医療機関での処置が必要です。


命にかかわることも…SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは

マダニが媒介する感染症の中で、特に注意すべきなのがSFTS(重症熱性血小板減少症候群)です。

この病気はウイルスに感染したマダニに刺されることで発症し、発熱・食欲不振・吐き気・下痢・意識障害などを引き起こします。
重症化することがあり、致死率は10%前後と高いため、感染が疑われる場合は早急な受診が必要です。

また、日本紅斑熱やライム病などもマダニが媒介する感染症として知られています。


マダニ対策:身近な予防が命を守る

マダニに刺されないためには、日常生活での予防が何より大切です。

✅ マダニ対策のポイント

  • 肌の露出を避ける服装(長袖・長ズボン・帽子)で外出する

  • 足元をしっかりガード(靴下をズボンの中に)

  • マダニ忌避スプレー(ディートやイカリジン配合)を使用

  • 帰宅後は、衣類や身体をよくチェックする

  • ペットを飼っている方は、動物に寄生するマダニにも注意

草むらや雑木林など、マダニの多い場所に入るときには、これらの対策を徹底しましょう。


刺されたかも?症状があるときはすぐ受診を

マダニが刺さっている、あるいは刺された疑いがあるときは、無理に取らずにすぐに医療機関へご相談ください。
また、数日~1週間後に発熱や倦怠感、皮膚の赤み、関節痛、下痢などが出てきた場合も、感染症の可能性があるため早めの受診が重要です。


日進市のたがやクリニックでは

たがやクリニックでは、日進市・長久手市・東郷町・みよし市など地域の皆さまに向けて、マダニ刺傷の初期対応を丁寧に行っています。
夏の自然レジャーや庭仕事の前後に気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

予約(当日予約いただけます)