マヌカハニーの効果・エビデンスと注意点 | 日進市のたがやクリニックが解説
マヌカハニーの効果・エビデンスと注意点 | 日進市のたがやクリニックが解説
マヌカハニーとは?
マヌカハニーは、ニュージーランドに自生する「マヌカ(Leptospermum scoparium)」の花から採れる特別なはちみつです。一般のはちみつと異なり、強い抗菌活性を示す「MGO(メチルグリオキサール)」を豊富に含む点が最大の特徴です。
マヌカハニーの抗菌力は UMF(Unique Manuka Factor) や MGO値 という国際的な規格で評価され、ニュージーランド政府によって認証制度が整えられています。
マヌカハニーの科学的エビデンス
1. 抗菌・抗ウイルス作用
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MGOによる抗菌効果
マヌカハニーに含まれるMGOは、黄色ブドウ球菌や大腸菌など幅広い細菌に対して殺菌作用を持ちます。特に 抗生物質耐性菌(MRSAなど)に対しても効果を示す という報告があります。 -
ピロリ菌への作用
胃炎や胃潰瘍の原因となる Helicobacter pylori に対しても増殖抑制効果が示されています。
2. 創傷治癒促進
マヌカハニーは医療現場でも「創傷被覆材」として用いられることがあります。抗菌作用に加え、浸透圧作用や抗酸化作用により、炎症を抑えて組織修復を促進します。
3. 消化器症状の改善
慢性胃炎、逆流性食道炎、便秘などに対して「症状が和らいだ」との報告があり、整腸作用や胃粘膜保護作用が注目されています。
マヌカハニーの摂取方法と選び方
MGO・UMF値の目安
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日常の健康維持:MGO100+(UMF 5+程度)
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のどの痛みや風邪予防:MGO250+(UMF 10+以上)
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胃腸トラブル・強い抗菌作用を期待する場合:MGO400+(UMF 13+以上)
数値が高いほど効果も期待されますが、価格も高額になります。目的に応じた選び方が大切です。
摂取の目安
1日5〜10g程度を目安に、そのまま舐めるか、ヨーグルトやハーブティーに加えて摂取するとよいでしょう。
注意すべき点
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1歳未満の乳児には禁忌(乳児ボツリヌス症のリスク)
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糖尿病患者さんは要注意(血糖上昇の可能性あり)
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花粉アレルギー・蜂製品アレルギーのある方は注意
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サプリメントや薬ではなく「食品」であるため、過度に医療効果を期待するのは避けましょう。
医療との関わり
マヌカハニーは「補完代替医療(Complementary and Alternative Medicine)」の一つとして研究が進められています。
しかし、薬の代替ではなく「健康を支える食品」という位置づけであり、胃腸症状や口腔トラブルが続く場合は必ず医師の診断を受ける必要があります。
たがやクリニック(日進市)は内科として、消化器症状や生活習慣病の患者さんの相談も多く受けております。マヌカハニーを取り入れる際の注意点や、薬との相互作用が気になる方はぜひご相談ください。
マヌカハニーとコロナウイルス ― 本当に効果はあるの?
「マヌカハニーは新型コロナウイルスにも効くのか?」という疑問について、現時点(2025年)の医学的な情報を整理してお伝えします。
マヌカハニーと抗ウイルス作用
マヌカハニーに含まれる メチルグリオキサール(MGO) という成分には、強い抗菌・抗炎症作用があることがわかっています。
また、インフルエンザウイルスや一部の風邪ウイルスの増殖を抑える可能性も、研究で示されています。
新型コロナウイルスに関しても、世界の研究者が「マヌカハニーの成分がウイルスに作用するかどうか」を調べています。
試験管内での研究やコンピュータを使った解析では「ウイルスのタンパク質に結合し、働きを弱める可能性がある」と報告されました。
ただし、人での効果は証明されていません
一方で、実際に患者さんに使ってCOVID-19が予防できた、治療できた というような信頼できる臨床試験は、まだ行われていません。
マヌカハニーを新型コロナの治療や予防に使うことは推奨していません。
補助的に役立つ可能性はあります
マヌカハニーは昔から「咳をやわらげる」「喉の痛みを和らげる」といった効果が知られており、特に子どもの夜間の咳に有効だとする臨床研究もあります。
そのため、新型コロナに直接効くわけではなくても、咽頭痛や咳などの症状を和らげるサポート には役立つかもしれません。
日進市のたがやクリニックへ
マヌカハニーは自然由来の力で健康維持に役立つ可能性がありますが、使い方を誤ると逆効果になることもあります。
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健康食品を安全に取り入れたい方
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胃腸の症状や口の乾き、感染症対策に関心のある方
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ご自身の病気や薬との併用に不安がある方
ぜひ一度、たがやクリニックにご相談ください。