プリン体ゼロ・糖質ゼロ・カロリーゼロ食品の落とし穴と注意点|生活習慣病予防を考える方へ
プリン体ゼロ・糖質ゼロ・カロリーゼロ食品の落とし穴と注意点|日進市・長久手市・みよし市・東郷町で生活習慣病予防を考える方へ
ゼロ食品の広がりと注意点
「プリン体ゼロ」「糖質ゼロ」「カロリーゼロ」「甘味料ゼロ」といった食品や飲料は、健康志向の高まりとともに人気です。しかし「ゼロ=完全に含まれていない」「ゼロ=健康に良い」とは限らず、落とし穴もあります。ここでは代表的な注意点を整理します。
プリン体ゼロの落とし穴とアルコールの影響
プリン体は尿酸に変換されるため、痛風や高尿酸血症に関連します。「ゼロ」と表記されても、100mlあたり0.5mg未満であれば「ゼロ」と表示できるため、完全にゼロではありません。
さらに注意すべきは「アルコールそのもの」の影響です。
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アルコール代謝でATPが分解され、プリン体分解の副産物である尿酸が増える
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アルコールは腎臓での尿酸排泄を妨げるため、血中尿酸値を上げやすい
このため「プリン体ゼロのビールでも飲みすぎれば尿酸値が上がる」ことは十分あり得ます。
糖質ゼロでも安心できない理由
糖質ゼロは100mlあたり0.5g未満であれば表記可能です。しかし 糖質ゼロ=カロリーゼロではない 点が重要です。
例えば、脂質やたんぱく質由来のエネルギーが含まれていれば、糖質がゼロでも総カロリーはゼロではありません。ダイエット目的で「糖質ゼロなら太らない」と思い込み、摂取カロリーが増えてしまうこともあります。
カロリーゼロの基準と注意
カロリーゼロも100mlあたり5kcal未満であれば「ゼロ」と表示可能です。複数本飲めば摂取カロリーは積み重なるため、飲みすぎれば肥満や生活習慣病に影響する可能性があります。
甘味料ゼロの意味と注意点
「甘味料ゼロ」と表記されている場合、人工甘味料や添加された甘味料を使用していないことを意味します。
そのため、素材そのものの自然な甘味(例:果物由来の糖分や麦芽由来の風味) を活かしているケースもあります。
一方で、人工甘味料を使用していない代わりに糖質やカロリーが増えている場合もあるため、成分表示を確認することが大切です。
上手に付き合うためのポイント
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「ゼロ表示」は基準に基づいたもので、完全なゼロではないことを理解する
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アルコールはプリン体がゼロでも尿酸値を上げることを意識する
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糖質ゼロでもカロリーは含まれている可能性がある
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甘味料ゼロは素材の甘みを活かしている場合がある
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健康維持には「ゼロ食品」よりも バランスの取れた食事・適度な運動・十分な睡眠 が基本
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