体脂肪率って何%が適正?―体重だけではわからない体の中身を解説 (日進市・長久手市・みよし市・東郷町)
体脂肪率って何%が適正?―体重だけではわからない体の中身を解説 (日進市・長久手市・みよし市・東郷町)
「体重はそれほど増えていないのに、健診で注意された」「BMIは正常なのに生活習慣病を指摘された」――その背景に関係しているのが体脂肪率です。
体脂肪率は、体重だけでは見えない“体の質”を表す重要な指標です。本記事では、内科専門医の立場から、体脂肪率の意味、適正値、注意すべきポイントをわかりやすく解説します。
体脂肪率とは
体脂肪率とは、体重に占める脂肪の割合(%)を示す指標です。体重が同じでも、筋肉が多い人と脂肪が多い人では、健康リスクは大きく異なります。
そのため近年は、体重やBMIだけでなく、体脂肪率を併せて評価することが重要とされています。
BMIと体脂肪率の違い
BMIは身長と体重から算出される簡便な指標ですが、
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・筋肉量が多い人では過大評価
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・高齢者や女性では過小評価
されることがあります。
一方、体脂肪率は脂肪量を直接反映するため、隠れ肥満やサルコペニア肥満の発見に有用です。
体脂肪率の目安(成人)
一般的な目安は以下の通りです。
男性
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・標準:10〜20%
-
・やや高い:20〜25%
-
・高い:25%以上
女性
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・標準:20〜30%
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・やや高い:30〜35%
-
・高い:35%以上
※年齢や体格、筋肉量によって適正範囲は前後します。
体脂肪率が高いと何が問題?
体脂肪率が高い状態は、内臓脂肪や皮下脂肪の蓄積を反映し、
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・高血圧
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・脂質異常症
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・糖尿病
-
・脂肪肝
などの生活習慣病リスクと強く関連します。
特に内臓脂肪型肥満は、見た目以上に心血管リスクが高いため注意が必要です。
健診で体脂肪率を指摘されたら?
健診結果で「体脂肪率が高い」「標準より多い」と指摘されると、不安になる方も多いと思います。ただし、この時点で大切なのは、数値だけを見て過度に心配することではありません。体脂肪率は年齢・性別・筋肉量・体格によって適正範囲が異なり、一度の測定だけで健康状態のすべてが決まるわけではないからです。
まず確認したいのは、体脂肪率が高い理由です。筋肉量が少ないため相対的に体脂肪率が高く見えているのか、内臓脂肪が実際に増えているのかで、対応は大きく異なります。また、健診時の測定条件(空腹かどうか、脱水の有無、直前の運動など)によっても体脂肪率は変動します。
健診で体脂肪率を指摘された場合は、体重やBMIだけで判断せず、体組成を含めた評価を行い、生活習慣や基礎疾患を踏まえて今後の対策を考えることが重要です。
「隠れ肥満」と「サルコペニア肥満」
体重やBMIが正常でも、体脂肪率が高い状態を「隠れ肥満」と呼びます。また、高齢者では筋肉量が低下し脂肪が増える「サルコペニア肥満」も問題になります。
これらは、転倒リスクや生活習慣病の悪化につながるため、専門的な評価が重要です。
体脂肪率の測定方法
家庭用体組成計では、生体インピーダンス法により体脂肪率を推定します。測定条件(水分量、時間帯、運動後など)により誤差が生じるため、
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・同じ条件での継続測定
-
・数値の推移を見る
ことが大切です。
専門医からのアドバイス
体脂肪率の改善では、単なる体重減少ではなく、
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・食事内容の見直し
-
・適切な運動(特に筋力トレーニング)
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・睡眠・生活リズムの調整
が重要です。筋肉を保ちながら脂肪を減らすことが、健康的な体づくりの基本です。
体組成計(InBodyなど)を用いた評価について
たがやクリニックでは、必要に応じて体組成計(InBodyなど)を用いた評価を行います。体組成計では、体脂肪率だけでなく、筋肉量、部位別筋肉量、内臓脂肪レベルなどを把握することができます。
これにより、「体重はあまり変わらないが脂肪が増えている」「体脂肪率が高いが、実際には筋肉量低下が主な問題である」「内臓脂肪が多く、生活習慣病リスクが高い」といった点を具体的に評価できます。数値を可視化することで、ご自身の体の状態を理解しやすくなり、食事や運動への取り組み方も明確になります。
体脂肪率の改善は短期間の体重減少を目指すのではなく、筋肉量を維持・向上させながら脂肪を減らすことが重要と考えています。体組成を定期的に評価することで、無理のない、持続可能な健康管理につなげることができます。
体脂肪率が気になる方、健診結果について詳しく相談したい方は、お気軽にご相談ください。
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日進市のたがやクリニックへご相談ください
たがやクリニックでは、体脂肪率を含めた総合的な健康評価を行い、生活習慣病予防・肥満対策のアドバイスを行っています。
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