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動脈硬化が一目でわかる頸動脈エコーの「IMT検査」とは?|日進市・長久手市・みよし市・東郷町

内科  / 内科一般

動脈硬化が一目でわかる頸動脈エコーの「IMT検査」とは?(日進市・長久手市・みよし市・東郷町)

 

頸動脈エコーとは?

頸動脈エコー(頸動脈超音波検査)は、首にある太い血管「頸動脈」を超音波で観察し、血管の厚みや詰まりの状態を調べる検査です。被ばくがなく、痛みもほとんどないため、健康診断の一環としても広く利用されています。動脈硬化の“早期段階”を発見できる点が大きな特徴です。

 

頸動脈が動脈硬化のバロメーターといわれる理由

頸動脈は心臓から脳へ向かう重要な血管で、動脈硬化の影響を受けやすい部位のひとつです。
心臓(冠動脈)・脳血管・下肢動脈など全身の血管の状態を反映しやすく、「動脈硬化の窓口」とも呼ばれています。

頸動脈エコーでわかること

  • ・IMT(血管壁の厚み)

  • ・プラーク(脂質の沈着)の有無・性状

  • ・血管の狭窄の程度

  • ・血流速度の変化

  • ・血管のしなやかさや硬さ

これらを総合的に判断することで、将来の心筋梗塞・脳梗塞のリスクを見える化できます。

 

IMT(頸動脈内膜中膜複合体の厚み)とは?

IMTとは、頸動脈の内膜・中膜部分の厚みを測定した値で、0.8mm以上になると動脈硬化が疑われます。加齢とともに増加しやすく、生活習慣病がある方ではさらに厚くなりやすい傾向にあります。

IMTが厚くなる主な原因

  • ・高血圧

  • ・糖尿病

  • ・脂質異常症

  • ・喫煙

  • ・肥満

  • ・ストレス

  • ・運動不足

IMTの臨床的な意味

IMTは「動脈硬化の初期変化」を反映するため、症状が出る前の段階で血管の変化をとらえることができます。
海外の研究では IMTが厚いと脳梗塞の発症率が高い ことが示されており、予防医療において重要な指標となっています。

 

プラーク(血管のコブ)とは?

プラークとは、血管内に蓄積した脂質のかたまりです。最初は小さな沈着物ですが、徐々に大きくなると血流を妨げたり、破れて血栓を作り脳梗塞の原因になることもあります。

危険なプラークの特徴

  • ・柔らかく壊れやすい

  • ・内部が不均一

  • ・血管内に突出している

  • ・血流を著しく妨げている

プラークの性状を見ることで、「将来の脳梗塞の起こりやすさ」をより正確に評価できます。

 

頸動脈エコーを受けると何がわかる?

頸動脈エコーは、単に「厚い・薄い」だけでなく、血管の質やリスクの大きさを評価できます。

得られるメリット

  • ・動脈硬化の進み具合がわかる

  • ・将来の脳梗塞・心筋梗塞のリスク予測ができる

  • ・生活習慣改善の必要性が明確になる

  • ・治療薬(スタチンなど)の効果判定に利用できる

  • ・健診の「コレステロールが高い」などのフォローに最適

  •  

他の検査との違い

MRI・CTとの比較

  • ・頸動脈エコーは放射線が不要

  • ・予約なしでも実施できることが多い

  • ・負担が少なく短時間で終了

  • ・血管壁の厚みを見る点に優れている

血液検査との比較

血液検査は“数値の異常”を示しますが、頸動脈エコーは“血管そのものの状態”を直接見ることができます。
両者が揃うことで、より精度の高いリスク評価が可能になります。

 

 

検査の流れ

  1. 1.  首元を出してベッドに横になる

  2. 2. ジェルを塗ってプローブで観察

  3. 3. IMT測定、プラークの有無、血流評価を実施

  4. 4. 10〜15分ほどで終了

  5. 5. 検査後すぐに医師が画像を見ながら説明

痛みがなく、気軽に受けていただける検査です。

 

たがやクリニックの頸動脈エコーの特徴

総合内科専門医による詳細な評価

IMTやプラークの特徴まで丁寧に評価し、必要な治療や生活習慣の改善ポイントもご提案します。

健診フォローに最適

「LDLが高かった」「血圧が上がってきた」などの相談から検査につながる患者さんも多く、医療面・生活面の両方からサポートします。

適切な治療につなげる

必要な方は、スタチンなどの薬物治療や、食事・運動指導も行います。
血管の状態を見ながら治療の効果を確かめられる点も大きな利点です。

 

日進市のたがやクリニックへご相談ください

頸動脈エコーは、動脈硬化を早期に見つけ、将来の脳梗塞・心筋梗塞を予防するための非常に有用な検査です。
お気軽にご相談ください。

予約(当日予約いただけます)

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