口腔内乾燥(ドライマウス)の原因・症状・治療・予防法|お口の乾きが気になる方へ
口腔内乾燥(ドライマウス)の原因・症状・治療・予防法|日進市・長久手市・東郷町・みよし市でお口の乾きが気になる方へ
口腔内乾燥(ドライマウス)とは
口腔内乾燥(ドライマウス)は、唾液の分泌量が低下し、口の中が乾いた状態が続く症状です。
唾液は食事や会話をスムーズにするだけでなく、歯や口腔粘膜を守り、虫歯や感染症を予防する重要な役割を担っています。
日進市・長久手市・東郷町・みよし市でも、この症状に悩まれて当院へ相談に来られる方は少なくありません。特に中高年や複数の薬を服用中の方に多く見られます。
主な原因
シェーグレン症候群
自己免疫疾患の一つで、免疫が唾液腺や涙腺を攻撃し、唾液や涙の分泌が減少します。
中高年女性に多く、日進市や近隣地域でも定期的な検査や診断を受ける方が増えています。
薬の副作用
抗うつ薬、抗不安薬、抗ヒスタミン薬、高血圧治療薬、利尿薬など、様々な薬が唾液分泌を抑えます。
高齢患者さんでも、複数薬を服用していることでドライマウスが悪化するケースがあります。
加齢による唾液腺機能の低下
加齢は避けられませんが、「年齢のせい」と思って放置していたら虫歯や歯周病が進んでしまったという相談があります。
生活習慣・環境要因
口呼吸、喫煙、過度な飲酒、長時間の会話、ストレス、脱水などが原因になります。特に夏場の屋外活動や冬場の暖房使用時は注意が必要です。
口腔内乾燥による症状
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口の中がネバつく、カサつく
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食べ物が飲み込みづらい
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会話がしにくい
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味がわかりにくくなる(味覚障害)
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口臭の悪化
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舌のひび割れや痛み
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口内炎ができやすくなる
これらは日常的に起こり得る症状です。
健康への影響
虫歯・歯周病の増加
唾液が少ないと酸を中和する力が弱まり、虫歯や歯周病が進行します。特に高齢者施設や在宅療養中の方は要注意です。
口臭の悪化
唾液不足で細菌が繁殖しやすく、口臭が強くなります。
嚥下障害・誤嚥性肺炎のリスク
飲み込みにくくなり、誤嚥や肺炎の原因になることがあります。
薬剤性ドライマウスの代表例
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抗うつ薬
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抗不安薬
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抗ヒスタミン薬
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降圧薬
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利尿薬
対処方法
日常でできるケア
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水やカフェインレス飲料をこまめに摂取
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キシリトールガムや無糖キャンディで唾液分泌を促す
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唾液腺マッサージ(耳下腺・顎下腺・舌下腺を優しく刺激)
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室内の湿度を保つ(加湿器活用)
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食事は汁物を添える
医療機関での治療
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唾液分泌促進薬(ピロカルピン塩酸塩など)
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人工唾液スプレーや保湿ジェル
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原因疾患の治療
保険で治療できるケースとできないケース
ドライマウス(口腔内乾燥症)の治療薬や人工唾液は、
すべての方が保険で使えるわけではありません。
医療保険では「薬を使ってよい病気」が決まっております。
保険で処方できる代表的なケース
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シェーグレン症候群
唾液腺や涙腺に炎症が起こる自己免疫疾患で、強い口の渇きやドライアイが出ます。
抗SS-A抗体などの血液検査や唾液腺シンチ、唾液腺生検などで診断されます。
この病気と診断された場合は、唾液分泌促進薬(ピロカルピン塩酸塩など)や人工唾液スプレー、保湿ジェルが保険適応になります。 -
放射線治療後の口の渇き
頭頸部のがん治療で放射線をあてた後、唾液腺がダメージを受ける場合があります。
「放射線照射後障害」という病名で保険請求が可能です。 -
特定の基礎疾患によるもの
糖尿病やパーキンソン病など、唾液分泌が低下する病気が原因の場合、
その基礎疾患の治療の一環として薬が使えることがあります。
保険で使えないことが多いケース
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加齢による唾液分泌の低下
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薬の副作用(降圧薬、抗うつ薬、抗不安薬など)によるドライマウス
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一時的な脱水やストレスによる口の渇き
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原因不明の軽い口腔乾燥
これらの場合は、市販の保湿ジェルやマウススプレーを使う方法を提案することもあります。
日進市のたがやクリニックへご相談ください
たがやクリニックは日進市だけでなく、長久手市・東郷町・みよし市からも患者さんにご来院いただいています。
口の乾きは放置せず、早めに原因を調べ、生活習慣の改善や必要な治療を行うことで、虫歯や歯周病、口臭の予防につながります。