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手洗いや洗顔の抗菌作用は泡をつければOK?どのくらい時間をかければいい?

内科  / 内科一般

手洗いや洗顔の抗菌作用は泡をつければOK?どのくらい時間をかければいい?

 

健診や診察のとき、「手を清潔に保ちましょう」と耳にすることは多いと思います。
しかし実際、「どのくらいの時間洗えばいいの?」「泡をつけるだけで菌は落ちるの?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、手洗いや洗顔の正しい方法と、抗菌の仕組みについて解説します。

 

手洗い・洗顔の目的は「菌やウイルスを物理的に落とす」こと

手洗いや洗顔の基本は、「目に見えない汚れや微生物を物理的に洗い流す」ことです。
石けんや洗顔料に含まれる界面活性剤は、皮脂や汚れを浮かせて水で流す働きを持っています。

抗菌成分入りの石けんを使うこともありますが、実は抗菌剤の有無よりも「洗う時間」と「すすぎの丁寧さ」の方がはるかに重要です。

 

泡をつけるだけでは不十分!しっかり「こすり洗い」が大切

泡の役割とは?

泡は、肌と肌の摩擦を減らして汚れを浮かせやすくするもの。
しかし、泡をつけただけでは菌やウイルスは落ちません。
指の間、手首、爪の間などは特に汚れが残りやすい場所です。

どのくらいの時間洗えばいい?

・・手洗いの場合:20秒以上が目安
流水下で20秒以上しっかりこすり洗いすることで、ほとんどの菌・ウイルスが除去できます。
(ハッピーバースデーの歌を2回口ずさむ程度の長さです。)

・・洗顔の場合:30秒程度のやさしい泡洗い
肌を傷つけないよう、指の腹でやさしく円を描くように洗いましょう。
長く洗いすぎると皮脂を取りすぎて乾燥やかゆみの原因になります。

 

洗いすぎもトラブルのもと?

手洗いや洗顔をしすぎると、皮膚のバリア機能を保つ「角質層」や「皮脂膜」が傷つき、
乾燥やかゆみ、赤みなどの刺激性皮膚炎が起こることがあります。

これはアレルギー反応ではなく、バリア機能が低下して外部刺激に敏感になった状態です。
乾燥した季節や敏感肌の方は、洗った後に保湿剤(ハンドクリームや乳液)をしっかり塗ることが大切です。

 

手洗い後のアルコール消毒は必要?

汚れが目立つときや外出先では、まず石けんで洗うのが理想です。
ただし、すぐに水で洗えない場合はアルコール消毒でもOKです。
アルコールはウイルスの外膜を破壊して不活化するため、感染症予防に有効です。

ただし、手荒れが強い場合はアルコールがしみることもあります。
その際は保湿を優先し、低刺激のハンドクリームをこまめに使いましょう。

 

洗顔のしすぎは「肌荒れ」や「ニキビ悪化」につながることも

顔の皮膚は非常にデリケートです。
1日2回(朝・夜)を目安に、やさしく泡で包み込むように洗うのが理想です。
ゴシゴシこすったり、熱いお湯を使ったりすると、必要な皮脂まで奪われて乾燥肌や小じわの原因になります。

 

日常でできる清潔習慣のコツ

  • ・手洗いは20秒以上、爪や手首まで丁寧に

  • ・泡はしっかり立てて「こすり洗い」

  • ・洗った後は清潔なタオルでやさしく水分を拭く

  • ・保湿ケアを忘れずに

 

日進市のたがやクリニックへご相談ください

手洗いや洗顔は、泡をつけるだけでは不十分です。
大切なのは「時間」と「丁寧なこすり洗い」。
また、洗いすぎによる乾燥やかゆみにも注意が必要です。

日進市・長久手市・みよし市・東郷町で皮膚の乾燥や手荒れ、肌トラブルでお悩みの方は、
ぜひたがやクリニックへお気軽にご相談ください。

予約(当日予約いただけます)