教えることは、最高の学び。
教えることは、最高の学び。
私はアラガン社(ヒアルロン酸やボトックス®︎を扱う製薬会社)の認定トレーナーとして、医師の方々へ注入技術の指導も依頼を受けて行っています。
昨日はその一環で、集合トレーニング形式のセミナー講師を務めてきました。
これは、施術技術を学びたい先生がモデルさんと共に参加し、その場で実際に施術を行いながら、講師である私が横でアドバイスをしていくというものです。
【見て、伝える。これは想像以上に難しい】
自分が施術するのとはまったく違って、他の先生の手技を見てアドバイスをするのはとても難しいです。
手の動きの理由を言語化できなければ、ただの「なんとなく」になってしまう。
でも、それでは指導はできません。
教える立場として求められるのは、理論に基づいた判断と的確な言語化です。
「なぜそこに注入するのか?」
「なぜその角度なのか?」
「なぜその動きをするのか?」
「なぜその製剤を選ぶのか?」
すべてに「なぜ?」が問われます。
講師をするようになってから、私はそれまで以上に自分の手技ひとつひとつに意味を持たせるようになりました。
自分では自然にやっていることでも、改めて言葉にしようとすると「本当に理解できていたかな?」と立ち止まることもあります。
だからこそ、教えることは自分自身の技術を見直す最高の機会になります。
【同時に複数の先生を見るという難しさ】
集合トレーニングでは、複数の先生を同時に見て、それぞれに合ったアドバイスをしていきます。
先生の手の癖、モデルさんの骨格や希望する仕上がり――同じヒアルロン酸でも、アプローチの仕方は全然違います。
「その人にとってのベスト」を瞬時に判断し、わかりやすく伝える。
正直、かなり頭を使います。でもこれもまた、技術を磨くチャンスだと思っています。
【手技を見せるときこそ、本当の学びがある】
セミナーによっては、私自身が実際に施術を行い、それを先生方に見ていただく「デモンストレーション型」もあります。
ただ見せるだけでは不十分。
「今なぜこの動きなのか?」をその場で言語化しながら施術することで、理解が深まると考えています。
でもこれが本当に難しい。
ふだん無意識でやっていることを、一つ一つ止めて言葉にしていく。
ごまかしがきかない分、自分の知識や技術が試されます。
【教えることで、もっと深く学べる】
人に伝えることで、はじめて気づけることがたくさんあります。
先生方に「学びになった」と言っていただけることは本当に嬉しいですが、実は一番学ばせてもらっているのは自分かもしれません。
これからも、そういう姿勢を大切にしながら、技術と知識を磨き続けていきたいと思っています。
教えることは、最高の学び。
そう実感できる瞬間があるからこそ、このトレーナーという仕事にやりがいを感じています。
★たがやクリニック 注入治療(ヒアルロン酸、ボトックス®︎)専門、内科併設
愛知県日進市米野木台5丁目108番(米野木駅から徒歩7分、駐車場17台)
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※カウンセリングのみの方は、費用はかかりません。