TOPへ

ブログ

日焼け止めの選び方|SPF・PA・敏感肌・ノンコメドジェニックとは?

内科  / 皮膚科

日焼け止めの選び方|SPF・PA・敏感肌・ノンコメドジェニックとは?

紫外線が気になる季節。日焼け止めは毎日使う方も多いと思いますが、「SPFは高いほうがいい?」「敏感肌にはどれがいい?」など、意外と知られていないことも多くあります。

今回は、日焼け止め選びに失敗しないためのポイントを、たがやクリニックがわかりやすく解説します。


SPF・PAとは?高ければ高いほど良いの?

日焼け止めには、SPF(Sun Protection Factor)PA(Protection Grade of UVA)という2つの指標があります。

  • SPF:紫外線B波(UV-B)を防ぐ力を表します。数値が高いほど効果が強く、SPF30なら「日焼けが始まるまでの時間を30倍に延ばす」という意味です。

  • PA:紫外線A波(UV-A)を防ぐ力。「+」の数で効果の強さが示されます(PA+~PA++++まで)。

普段の買い物や通勤通学にはSPF20〜30・PA++程度でも十分。一方で、海や山など強い日差しのもとではSPF50・PA+++以上のものが望ましいです。
高ければ良いというわけではなく、肌への負担や使用シーンに応じた選択が大切です。


紫外線防御力はどれも同じ時間持続する?

日焼け止めの効果は時間が経つとともに薄れていきます。汗や皮脂で流れたり、摩擦で落ちることも多いため、2〜3時間おきに塗り直すのが基本です。

たとえSPF50でも、朝1回塗っただけでは効果が不十分になることもあります。特にスポーツやレジャー時は、ウォータープルーフタイプスティックタイプなどの使い分けもおすすめです。

紫外線を浴び続けてもUV防御効果が長時間持続する光スタミナ技術が採用されている商品も効果的です。


敏感肌の方が選ぶときのポイント

敏感肌の方は、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)の日焼け止めがおすすめです。紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタン)を使用したものは、肌への刺激が少なく、子どもにも使用しやすいです。

また、肌への摩擦を避けるために、ミルクタイプやジェルタイプなど、伸びの良いテクスチャーを選ぶと良いでしょう。


ノンコメドジェニックって何?

ニキビができやすい方は、「ノンコメドジェニック」表示のある日焼け止めを選びましょう。これは、毛穴をふさぎにくい処方であることを示し、ニキビや吹き出物のリスクを下げることができます。

ただし、すべての方にニキビができないという意味ではないので、使用後の肌状態には注意が必要です。


無香料・防腐剤フリーがよいの?

香料や防腐剤(パラベンなど)は、人によっては肌トラブルの原因となることも。特に敏感肌やアトピー体質の方は、無香料・防腐剤フリー・アルコールフリーと明記された製品を選ぶのが安心です。


UVケアと一緒に美白効果も期待したいなら?

最近では、日焼け止めに美白成分や保湿成分が配合された多機能タイプも多くあります。

  • m-トラネキサム酸、ビタミンC誘導体、グリチルリチン酸などの美白成分

  • セラミドヒアルロン酸などの保湿成分

毎日使うものだからこそ、スキンケア効果もある日焼け止めを選ぶことで、肌のトーンアップやくすみ予防にもつながります。


日焼け止めは目的・肌質にあわせて選ぼう

日焼け止めは「とりあえずSPF50でいい」ではなく、使う人の肌質や目的、シーンに応じて選ぶことが大切です。

肌の状態に不安がある方は、かかりつけ医に相談するのもおすすめです。


 たがやクリニックは、日進市・長久手市・東郷町・みよし市からのご相談も受け付けています。

当院でもドクターズコスメ(医療機関専売品)を販売しております。

肌トラブルや日焼け止め選びでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

予約(当日予約いただけます)