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漢方との上手な付き合い方|日進市・長久手市・東郷町・みよし市で体調改善をお考えの方へ

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漢方との上手な付き合い方|日進市・長久手市・東郷町・みよし市で体調改善をお考えの方へ

漢方とは?

漢方薬は、自然由来の生薬を組み合わせて作られる伝統医学で、体のバランスを整え「本来の治る力」を引き出すことを目的としています。西洋医学のように「原因を直接治す薬」とは少し異なり、体質や症状全体を見て処方されます。

漢方と西洋薬の違い

  • 西洋薬:特定の病気や症状に対して即効性を持つ

  • 漢方薬:体質改善や慢性的な不調の緩和に役立つ

例えば、冷え性・肩こり・胃腸の不調・更年期症状・不眠など、西洋薬では治療しにくい不定愁訴にも活用されます。

漢方が役立つケース

  • 冷えやのぼせ、体質的な不調がある

  • 風邪の初期症状(葛根湯など)

  • 胃腸が弱い、下痢や便秘を繰り返す

  • 更年期による体調の揺らぎ

  • ストレスによる不眠や食欲不振

よく使われる代表的な漢方薬

葛根湯(かっこんとう)

風邪のひき始めに有名な漢方。肩や首のこりを伴う初期の風邪に使われ、体を温めて発汗を促し、自然な回復を助けます。

六君子湯(りっくんしとう)

胃腸が弱い方、食欲不振、胃もたれ、消化不良に使われる漢方。体力が落ちやすい高齢者や術後の回復期にも処方されます。

抑肝散(よくかんさん)

イライラ、不眠、神経の高ぶりを抑える作用があります。更年期障害や認知症患者さんの不安・興奮にも用いられることがあります。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

体力がなく、疲れやすい方に。免疫力を高める効果も期待され、風邪をひきやすい方や慢性的な疲労感に適しています。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

ストレスによる「喉のつかえ感」や不安感、胃の不快感に用いられる漢方です。心因性の症状にも役立ちます。

ニキビ治療に使われる漢方

思春期や大人のニキビは、皮脂分泌・ホルモンバランス・体質などが関与します。
抗菌薬や外用薬だけで改善しない場合、漢方が役立つことがあります。

  • 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう):炎症を伴う赤ニキビに。熱を冷まし、皮脂バランスを整えます。

  • 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう):膿を持つニキビや吹き出物に。体の「毒素」を排出するイメージで処方されます。

  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):女性のホルモンバランスによる大人ニキビに。血行を改善し、月経前に悪化するタイプに有効です。

漢方でむくみ(浮腫)を改善

体の水分代謝のバランスが崩れると、顔や足のむくみ、体のだるさにつながります。
利尿薬が合わない方や、慢性的にむくみやすい方に漢方が選択されることがあります。

  • 五苓散(ごれいさん):体内の水分バランスを整える。むくみ・下痢・吐き気・頭痛(天気痛)にも。

  • 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):水太り体質で汗をかきにくい方のむくみに。

  • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):めまい・立ちくらみを伴うむくみに効果が期待されます。

頻尿や泌尿器症状に使われる漢方

夜間頻尿や膀胱の違和感は、高齢者や女性に多いお悩みです。泌尿器科的治療に加えて漢方が補助的に用いられます。

  • 八味地黄丸(はちみじおうがん):加齢による頻尿、残尿感、冷え、腰のだるさに。前立腺肥大症の補助療法にも使われます。

  • 猪苓湯(ちょれいとう):排尿時の痛みや頻尿に。膀胱炎など急性症状の補助に。

  • 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん):腰痛・しびれを伴う頻尿や夜間尿に。糖尿病性神経障害にも用いられることがあります。

日進市・長久手市・東郷町・みよし市で漢方相談なら

たがやクリニックでは、内科の視点から生活習慣病や慢性不調の治療とともに、患者さんの体質や症状に合わせて漢方薬を処方することがあります。
「繰り返すニキビ」「むくみがとれない」「夜トイレに何度も起きる」といった身近なお悩みにも、漢方が一助となる場合があります。

たがやクリニックへご相談ください

漢方薬は体全体を整えながら、皮膚科・泌尿器科領域の症状にも幅広く対応可能です。ただし、体質や病状に合わない薬を自己判断で使うと効果が乏しいだけでなく副作用のリスクもあります。

日進市・長久手市・東郷町・みよし市エリアで「西洋薬と漢方の併用治療」をお考えの方は、たがやクリニックへご相談ください。

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