牛乳の選び方 ~低脂肪・無脂肪など、どれを選ぶのが正解?~
牛乳の選び方 ~低脂肪・無脂肪など、どれを選ぶのが正解?~
健康のために牛乳を飲むとき、気をつけたいポイント
牛乳はカルシウムやたんぱく質が豊富で、成長期のお子さんから高齢の方まで、幅広い世代におすすめの食品です。
一方で、スーパーに行くと「低脂肪乳」「無脂肪乳」「成分調整牛乳」などさまざまな種類が並んでおり、どれを選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、健康管理や生活習慣病の予防の観点から、「牛乳の正しい選び方」について解説します。
牛乳の種類と特徴を知ろう
一般的な牛乳(成分無調整牛乳)
乳脂肪分3.6%前後、カルシウム・ビタミン・たんぱく質などが自然のまま含まれています。
最も栄養バランスが取れており、成長期の子どもや活動量の多い方に適しています。
低脂肪乳・無脂肪乳
脂肪分を減らしたタイプで、カロリーは通常の牛乳よりも約30〜50%少なくなります。
脂質を制限したい方や、肥満・脂肪肝・高コレステロール血症などの生活習慣病が気になる方におすすめです。
ただし、脂肪分を減らすことで口当たりや風味が薄く感じることもあります。
成分調整牛乳
飲みやすさや保存性を高めるために、水分や乳成分の一部を調整したものです。
「牛乳」とは表示できず、「成分調整牛乳」として販売されています。
牛乳本来の栄養をそのまま取りたい場合は、成分無調整牛乳を選ぶとよいでしょう。
低脂肪牛乳は「健康的」だが、すべての人に最適とは限らない
低脂肪・無脂肪乳はカロリーカットが期待できますが、脂肪に溶ける「脂溶性ビタミン(A・D・E・K)」の吸収がやや落ちる可能性があります。
特に、成長期や骨粗しょう症予防のためにカルシウムやビタミンDを意識したい方では、脂肪分をある程度含む通常の牛乳の方が有利なこともあります。
また、食事全体の脂質バランスを考えると、他の食品からの脂質を抑え、牛乳は適量(1日200ml前後)を摂取する方法もおすすめです。
こんな方は低脂肪乳を選びましょう
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・高コレステロール血症・脂質異常症と指摘されている
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・肥満や脂肪肝がある
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・糖尿病や高血圧があり、総カロリーを抑えたい
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・濃厚な味が苦手
逆に、食事量が少ない高齢者や、発育期のお子さんは、栄養バランスの良い成分無調整牛乳のほうが望ましい場合があります。
日進市のたがやクリニックへご相談ください
たがやクリニックでは、栄養や生活習慣を含めたトータルの健康管理をサポートしています。
「脂肪肝を指摘された」「コレステロールが高い」「ダイエット中だけど牛乳を飲んでいい?」といったご相談も多くいただきます。
牛乳ひとつとっても、体の状態や目的によって「最適な選び方」は異なります。お気軽にご相談ください。
