筋肉の量だけでなく「質」も大事 体組成計でわかる健康の新指標 ― 日進市・長久手市・みよし市・東郷町の皆さまへ ―
筋肉の量だけでなく「質」も大事 体組成計でわかる健康の新指標
― 日進市・長久手市・みよし市・東郷町の皆さまへ ―
加齢とともに筋肉量が減っていくことは知られていますが、実は「筋肉の質」も健康寿命を左右する大切な要素です。
たがやクリニックでは、体組成計を用いた筋肉量・筋質の評価を通して、いつまでも動ける体づくりをサポートしています。
筋肉量を評価する指標「SMI」とは
SMI(骨格筋指数)は、四肢の骨格筋量を身長の2乗で割った値で、サルコペニアの診断に使われます。
この数値が低いと、転倒や骨折、寝たきりのリスクが高まることが知られています。
年齢とともに筋肉は“減る”だけでなく“弱る”
75歳までの高齢者を対象とした観察研究では、
-
男性:年0.8~0.98%
-
女性:年0.64~0.70%
の割合で筋肉量が減少する一方、
筋力は男性で年3~4%、女性で年2.5~3%と、より急速に低下します。
(Ageing Research Reviews. 2018;47:123–132)
つまり、筋力の低下は筋肉量の減少だけでは説明できないのです。
筋力=筋肉量 × 筋肉の質
同じ筋肉量でも、筋肉の「質」が悪くなると十分な力を発揮できません。
筋肉の質を左右する要因には、
-
・神経系の加齢変化(神経発火頻度の低下)
-
・速筋・遅筋のバランス変化
-
・筋肉内の脂肪化や線維化
などがあります。
細胞膜レベルで筋質を“見える化” ― 位相角(Phase Angle)評価
最近では、体組成計による「位相角(Phase Angle)」が筋肉の質の新しい客観的指標として注目されています。
位相角とは、生体インピーダンス(電気抵抗)をもとに細胞膜の健全性を数値化したものです。
この値が高いほど、
-
・細胞膜が健全である
-
・筋肉細胞がしっかり水分を保っている
-
・筋肉の質が良好である
ことを示します。
位相角は非侵襲的かつ短時間で測定でき、再現性にも優れています。
研究でも、高い位相角は筋力・歩行速度・栄養状態の良好さと相関することが示されています
(Norman et al., Clin Nutr. 2012;31:854–861)。

たがやクリニックでは、体組成計による測定を通して、筋肉量だけでなく「質」まで客観的に評価しています。どこに書いてあるかわからない際は説明させていただきます。

Advances in Aging and Health Research 2020
筋肉の質を守るためにできること
-
・十分なたんぱく質摂取(肉・魚・卵・大豆製品)
-
・筋トレ+有酸素運動の組み合わせ
-
・睡眠・栄養バランスの最適化
-
・無理のない範囲で「動き続ける」こと
筋肉の質は、日々の生活習慣の積み重ねで維持・改善できます。
日進市のたがやクリニックへご相談ください
筋肉は「量」だけでなく「質」も健康のカギです。
体組成計を活用することで、細胞膜レベルの健康状態まで把握できるようになっています。
たがやクリニックでは、位相角を含めた体組成評価を通じて、患者さんの健康維持をサポートしています。
朝派?夕方派?――ウォーキングの時間帯で変わる効果と医師の勧め
