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血圧測定の失敗例まとめ|服の上から測っていい?正しい測り方(日進市・長久手市・みよし市・東郷町)

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血圧測定の失敗例まとめ|服の上から測っていい?正しい測り方(日進市・長久手市・みよし市・東郷町)

 

血圧、正しく測れていますか?|意外と多い “測定ミス”

血圧は、家庭で測る“生活習慣病のバロメーター”です。
しかし、実は 多くの方が間違った方法で血圧を測ってしまい、正しい数値がわからないままになっています。

この記事では、よくある失敗例を踏まえながら「正しい血圧測定方法」を専門医がわかりやすく解説します。
日進市・長久手市・みよし市・東郷町で生活習慣病や高血圧が気になる方は、ぜひ参考にしてください。

 

よくある血圧測定の失敗例とは?

① 厚手の服の上から測る

「服を脱ぐのが面倒だから、そのまま測りますね」というケースはとても多いのですが…
実はこれ、典型的な測定ミスです。

● 厚手の服の上から測ると誤差が大きくなる
  • ・セーター・トレーナー・パーカーなど

  • ・二の腕部分にシワが寄る服

  • ・生地が重なっている服

これらはカフ(腕帯)がきちんと締まらず、10〜30mmHg ほど高く測れることがあります。

●「腕まくりできない服」も注意

腕まくりしようとして袖が二の腕で圧迫されると、
“絞めつけ効果” で血圧が高く出る原因に。

腕まくりできない服の場合は、袖を通してカフを直接二の腕に巻くのが正解です。

 

② 手首式血圧計での測定は正確?

● 手首式はどうして誤差が出やすい?

手首式の血圧計は手軽ですが、以下の理由で誤差が出やすいのが特徴です。

  • ・動脈が細く、血圧の変動が大きい

  • ・手首の角度で測定値が変わりやすい

  • ・心臓の高さと位置がズレると大きな誤差に

特に 心臓より下に手首があると高め、上にあると低めに出てしまいます。

● 上腕式(腕に巻くタイプ)が推奨される理由

医療機関・ガイドラインともに、
もっとも正確性が高いのは「上腕式」です。

手首式を使う場合は、

  • ・肘を机に置き、

  • ・手首を心臓の高さに合わせ、

  • ・動かさずに測る
    ことで誤差を減らせます。

  •  

③ 不整脈があると測定できない?

● 不整脈では血圧計が誤作動することも

期外収縮や心房細動などの不整脈がある場合、
脈の強さやリズムが不規則になるため、血圧計がうまく測定できないことがあります。

  • ・値が毎回バラバラ

  • ・“測定エラー”と表示される

  • ・やけに高く(または低く)表示される

こうしたことは珍しくありません。

● 対応策:複数回測定+上腕式を使用

不整脈のある方は
“上腕式で2~3回測定し、平均値を見る”
ことがポイントです。

医療機関では、必要に応じて

  • ・聴診法

  • ・ホルター心電図
    などの精密評価を併用します。

  •  

正しい血圧測定のポイントまとめ

● 測定前の準備

  • ・5分以上座って安静に

  • ・深呼吸でリラックス

  • ・カフェイン・喫煙直後は避ける

● 正しい姿勢

  • ・足を組まない

  • ・背もたれにもたれる

  • ・腕は机に置き、心臓の高さで測定

● 服装のポイント

  • ・厚手の服は脱ぐ

  • ・腕まくりで締め付けない

  • ・できるだけ素肌にカフを巻く

● 測定回数

  • ・朝と夜に測る

  • ・1回ではなく2回測定し、平均値を記録

  •  

日進市・長久手市・みよし市・東郷町で血圧管理なら、たがやクリニックへ

正しい血圧測定は、生活習慣病の予防・治療に欠かせません。
「家の血圧が高い気がする」「測り方に自信がない」
そんな方は、お気軽にご相談ください。

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