雪が降る日に体調が悪くなるのはなぜ?〜日進市・長久手市・みよし市・東郷町で冬の不調に悩む方へ〜
雪が降る日に体調が悪くなるのはなぜ?〜日進市・長久手市・みよし市・東郷町で冬の不調に悩む方へ〜
雪の日に起こりやすい体調変化とは?
雪が降る日は「気温の急低下」「急激な気圧変化」「湿度の変動」が同時に起こり、体のバランスに大きな影響を与えます。
そのため、頭痛・倦怠感・関節痛・咳・喉の痛み・肌トラブルなど、全身の不調が出やすくなります。
医療現場でも、雪が降る前後に受診が増えることが経験的にも知られています。
気圧と気温の急変による影響
気圧低下と自律神経へのストレス
雪の前に低気圧が近づくと、血管拡張・自律神経の乱れが起こり、
・片頭痛
・めまい
・耳のつまり
・倦怠感
・メニエール病症状
などが悪化することが知られています。
専門医の間でも「気象病」は医学的根拠のある現象として認識されています。
気温急低下による血管収縮
寒さによって血管が収縮すると、
・血圧上昇
・心臓への負担増加
・手足の冷え
・筋肉のこわばり
が起こります。
高血圧・心疾患・腎臓病の方は特に注意が必要です。
関節痛・筋肉痛が増える理由
関節液の粘度変化と血流低下
寒くなると「関節液(滑液)」が硬くなり、関節の動きが悪くなります。
さらに血流が低下し、炎症物質がたまりやすくなるため、
・変形性膝関節症
・リウマチ
・腰痛症
などの持病が悪化しやすい傾向があります。
古傷や神経の過敏化
過去にケガした部位は神経が敏感になっているため、寒さで痛みが出やすいことも医学的に説明されています。
風邪・ウイルス感染症が増える背景
粘膜バリア機能の低下
雪の日は湿度が急低下し、鼻や喉の粘膜が乾燥して防御機能が弱まります。
その結果、ウイルスが体内に侵入しやすくなります。
室内環境の変化
暖房による乾燥や換気の不足が重なると、
・インフルエンザ
・新型コロナ
・RSウイルス
など冬の感染症が広がりやすい状況になります。
肌の乾燥や湿疹の悪化
冬は皮膚の水分蒸発が進みやすい
雪の日は湿度が大きく下がり、皮膚表面の水分が奪われやすくなります。
これにより、
・乾燥性湿疹
・手荒れ、あかぎれ
・アトピー性皮膚炎の増悪
が増えることがよくあります。
保湿バリア機能の破綻
肌の油分・水分のバランスが崩れると、外的刺激に弱くなり、かゆみや炎症が出やすくなります。
冷えによる血圧・心臓への負担
寒冷刺激は交感神経を強く刺激する
寒さが強くなると交感神経が優位になり、
・血管収縮 → 血圧上昇
・心拍数増加
・循環器系への負担増大
が起こります。
冬場は腎臓にも負担がかかる
腎臓は血圧に強く影響される臓器です。
慢性腎臓病(CKD)の方では、冬の血圧変動によって腎機能悪化のリスクが高まり、専門外来でも冬は血圧の管理を厳密に行うことが推奨されています。
雪の日の不調を防ぐためにできること
日常生活でできる対策
・首・手首・足首を重点的に保温
・室内湿度40〜60%の維持
・こまめな水分摂取
・入浴で血流を改善
・気圧変化アプリの活用
・持病がある場合は予防薬を調整
受診を検討した方がよい症状
・頭痛が続く
・息苦しさがある
・胸の痛みや動悸
・しびれや強い関節痛
などの場合、専門的な評価が必要です。
たがやクリニックでできること
内科・腎臓内科の観点から、冬特有の体調不良を総合的に診療します。
天候による体調の乱れが気になる方は、早めにご相談ください。
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