黄砂で「風邪じゃない不調」が続く理由─ 日進市・長久手市・みよし市・東郷町で増える“黄砂アレルギー”の医学的ポイント ─
黄砂で「風邪じゃない不調」が続く理由─ 日進市・長久手市・みよし市・東郷町で増える“黄砂アレルギー”の医学的ポイント ─
黄砂の季節になると、「熱はないのに咳が続く」「のどの不快感が強い」「外に出ると急に症状が悪化する」といった相談が増えます。黄砂は単なる砂ではなく、PM2.5相当の微粒子や化学物質を含む複合物質で、呼吸器や眼・皮膚に炎症反応を引き起こすことがあります。
黄砂とは?医学的に見た“黄砂の有害性”
黄砂の粒子が持つ特徴
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・2.5μm以下の微小粒子(PM2.5)を多く含む
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・粘膜に付着しやすく、気道奥深くまで侵入
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・自然砂だけでなく以下の物質が付着
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・細菌・カビ・ウイルス
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・硫酸塩・硝酸塩などの大気汚染物質
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・鉛・カドミウムなどの重金属
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体調不良を起こすメカニズム
微粒子が気道粘膜を刺激し、Th2型アレルギー反応を誘導。
ヒスタミン・ロイコトリエンが放出され、咳・鼻水・目のかゆみなどを引き起こします。
風邪・インフルエンザとの違い
黄砂で起こる典型症状
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・乾いた咳(乾性咳嗽)
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・のどの灼熱感
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・透明の鼻水
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・目のかゆみ・充血
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・全身のだるさ
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・外出後の悪化
医学的な違い
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・発熱や筋肉痛が出にくい
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・CRP(炎症の値)が上がりにくい
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・PM2.5濃度や天候との相関が強い
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・外気暴露で症状が明確に悪化
黄砂で悪化しやすい病気
呼吸器の持病
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・気管支喘息:気道過敏性が亢進し発作の原因に
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・咳喘息:乾性咳が長期化
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・慢性気管支炎の増悪
耳鼻科・皮膚領域
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・アレルギー性鼻炎
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・副鼻腔炎
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・アレルギー性結膜炎
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・アトピー性皮膚炎の悪化
自宅でできる“科学的に有効”な黄砂対策
外出時の対策
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・高性能マスク
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・メガネで目への侵入を予防
室内での工夫
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・洗濯物は外干しを避ける
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・空気清浄機はHEPAフィルターを使用
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・帰宅後は洗顔・うがいで粒子を除去
体質に応じた予防
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・アレルギー体質の方は抗ヒスタミン薬の早期内服
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・目のかゆみには人工涙液で洗浄
受診をおすすめするケース
以下の症状がある場合は要注意
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・咳が1〜2週間以上続く
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・ゼーゼー・ヒューヒュー音(喘鳴)
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・息切れ
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・鼻水が黄色くなり頭痛が出る(副鼻腔炎の可能性)
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・強い目の充血・痛み
医療機関で必要となる検査
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・胸部レントゲン
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・アレルギー検査(特異的IgE)
たがやクリニックで行える診療
呼吸器・アレルギー領域
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・抗アレルギー薬、ロイコトリエン拮抗薬
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・吸入ステロイド
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・点眼・点鼻治療
検査
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・アレルギー検査(※黄砂アレルギーかどうかを検査する方法はありません)
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・胸部レントゲン
日進市・長久手市・みよし市・東郷町で、黄砂による不調でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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