1日7000歩で死亡リスクが47%減?がん・心疾患・認知症・うつにも効果あり!
1日7000歩で得られる驚きの健康効果とは?
「1日1万歩が健康に良い」と聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
実は最新の研究で、「1日7000歩」でも十分に健康効果があることが明らかになりました。
2024年7月、シドニー大学などの研究チームが英医学誌『The Lancet Public Health』に発表した論文では、約16万人の成人データを解析し、歩数と健康の関係について詳しく検討されました。
その結果、1日に7000歩歩いた人は、わずか2000歩しか歩かない人に比べて死亡リスクが47%も減少することがわかったのです。
7000歩でここまで違う!具体的な健康リスクの低下
この研究では、次のような疾患に対してもリスクが有意に減少することが示されました:
疾患・状態 | リスクの低下率(7000歩 vs 2000歩) |
---|---|
心血管疾患による死亡 | 47% 減少 |
認知症 | 38% 減少 |
がんによる死亡 | 37% 減少 |
うつ症状 | 22% 減少 |
2型糖尿病 | 14% 減少 |
このように、「たくさん歩くと健康に良い」だけではなく、「7000歩が一つの分かれ目になる」ことが科学的に示されたのです。
どのくらい歩けばいい?速さやタイミングは関係ある?
もう一つ興味深い点は、歩く速さや時間帯、場所はあまり関係なかったということです。
つまり、「ウォーキングのための時間を作らなければいけない」と気負わなくても、日常生活の中で歩数を稼げば効果が期待できるという結果です。
忙しい人でもできる!7000歩のためのちょっとした工夫
以下のようなちょっとした工夫で、無理なく歩数を増やすことができます:
-
電車通勤の方は「一駅手前で降りる」
-
車通勤の方は「少し遠めの駐車場を選ぶ」「昼休みに5~10分散歩」
-
家にいる時間が多い方は「朝や夕方の時間帯に散歩」
目標は「無理なく続けられる」こと
猛暑が続く時期は、熱中症にも注意が必要です。
無理に歩こうとせず、早朝や夕方の涼しい時間帯を選び、水分補給を忘れずに。
「今日は5000歩しか歩けなかった」ではなく、「昨日より動けた自分を褒める」ことが大切です。
7000歩は“健康への第一歩” 日進市のたがやクリニックへ相談を
今回ご紹介した研究は、「運動が苦手な人でも、少しの工夫で健康リスクを大きく減らせる」という希望を与えてくれるものでした。
たがやクリニックでは、生活習慣改善のご相談や健康診断の結果についてのご説明も丁寧に行っております。
「何から始めたらいいか分からない」「運動する習慣がない」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
ウォーキングは何歩が理想? 健康づくりのための歩数とその根拠について
参考文献The Lancet Public Health「Daily steps and health outcomes in adults: a systematic review and dose-response meta-analysis」