【油断が危険】インフルエンザ後肺炎とは?回復後に悪化する理由(日進市・長久手市・みよし市・東郷町)
【油断が危険】インフルエンザ後肺炎とは?回復後に悪化する理由(日進市・長久手市・みよし市・東郷町)
インフルエンザ後肺炎とは
インフルエンザ後肺炎とは、インフルエンザ感染後にいったん解熱・症状改善を認めたにもかかわらず、数日から1週間前後で再び発熱や呼吸器症状が悪化し、肺炎を発症する病態を指します。
臨床現場では、インフルエンザそのものよりも、この回復期に生じる肺炎が重症化や死亡の主因となるケースが多いことが知られています。
特に高齢者では、症状が非典型的で受診が遅れやすく、発見時には重症化していることも少なくありません。
なぜインフルエンザの後に肺炎が起こるのか
インフルエンザウイルスは、気道上皮細胞を障害し、線毛運動の低下や粘膜バリア機能の破綻を引き起こします。
その結果、通常であれば排除される細菌が下気道へ侵入しやすくなります。
さらに、基礎研究および臨床研究から以下の点が示されています。
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・肺胞マクロファージの貪食能低下
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・自然免疫応答の一過性抑制
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・感染後7〜14日間における細菌性肺炎リスクの上昇
このため、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌(MRSAを含む)、インフルエンザ菌などによる続発性細菌性肺炎が起こりやすくなります。
回復期に注意すべき症状
インフルエンザ後肺炎では、「いったん良くなった後に悪化する」経過が最大の特徴です。
注意すべきサイン
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・解熱後の再発熱
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・咳や痰の増加、膿性痰の出現
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・息切れや呼吸苦
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・胸部不快感、胸痛
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・全身倦怠感の再増悪
「治りきらないインフルエンザ」ではなく、新たな感染症として評価すべき状態と判断します。
重症化しやすい背景因子
以下の背景を持つ方では、インフルエンザ後肺炎の発症率および重症化リスクが高いことが分かっています。
特に注意が必要な方
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・65歳以上の高齢者
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・慢性腎臓病(CKD)
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・糖尿病
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・慢性心不全・慢性呼吸器疾患
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・免疫抑制状態(ステロイド・免疫抑制薬使用)
とくにCKDや糖尿病では、免疫応答の質的低下により肺炎が重症化しやすく、入院や酸素投与が必要となる頻度が高くなります。
ウイルス性肺炎と細菌性肺炎の違い
インフルエンザ関連肺炎は、大きく2つに分類されます。
主な病型
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・インフルエンザウイルスによるウイルス性肺炎
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・インフルエンザ後に発症する細菌性肺炎
臨床的には細菌性肺炎の頻度が高く、抗菌薬治療の開始時期が予後を左右します。
画像検査、炎症反応、酸素化の評価を組み合わせた診断が重要です。
受診の目安と検査の考え方
以下の症状があれば、早期受診が推奨されます。
受診を勧める症状
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・解熱後の再発熱
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・咳・痰の明らかな悪化
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・呼吸困難感、息切れ
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・食事や水分摂取が困難
必要に応じて、胸部X線検査、血液検査、酸素飽和度測定を行い、外来治療かより詳しい精密検査(ご紹介させていただきます)かを慎重に判断します。
治療と経過観察の基本
治療方針のポイント
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・細菌性肺炎を疑った場合の迅速な抗菌薬投与
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・脱水・低栄養の是正
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・高リスク症例では短期間での再評価
治療開始の遅れが、重症化や死亡リスクを高めることが示されており、「様子見」に慎重な判断が必要です。
予防という観点で重要なこと
インフルエンザ後肺炎は、予防可能な合併症でもあります。
専門医が勧める予防策
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・インフルエンザワクチン接種
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・肺炎球菌ワクチン接種
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・回復期の十分な休養
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・症状再燃時の早期受診
日進市のたがやクリニックへご相談ください
たがやクリニックでは、インフルエンザ後の経過悪化や肺炎の早期診断を重視しています。
「治ったと思った後の体調変化」こそ、受診のサインです。不安な際はお気軽にご相談ください。
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