インフルエンザB型の特徴は?―A型との違い、症状、重症化リスクを解説 (日進市・長久手市・みよし市・東郷町)
インフルエンザB型の特徴は?―A型との違い、症状、重症化リスクを解説 (日進市・長久手市・みよし市・東郷町)
冬季に流行するインフルエンザの中でも、「インフルエンザB型」はA型に比べて注目されにくい一方、診療現場では学童期から成人まで幅広く認められ、決して軽視できない感染症です。
「B型は軽い」「高熱が出ないから大丈夫」と考えられがちですが、全身症状が長引くこと、回復に時間がかかること、年齢や基礎疾患によっては重症化することが、B型の大きな特徴です。
インフルエンザB型とは
インフルエンザウイルスはA型・B型・C型に分類されますが、季節性インフルエンザとして毎年問題となるのはA型とB型です。
B型インフルエンザの特徴として、
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・感染宿主は主にヒトのみ
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・動物由来の新型出現(パンデミック)を起こしにくい
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・抗原変異はA型より小さいが、毎年一定の流行を繰り返す
といった点が挙げられます。近年はB型の流行規模が拡大する年もあり、ワクチン株にも毎年含まれています。
インフルエンザA型との違い
流行時期の特徴
インフルエンザA型は冬の流行初期からピークに多く見られる一方、B型は冬の後半から春先にかけて増加する傾向があります。そのため「A型が治った後に再び発熱した」というケースでB型が見つかることもあります。
症状の現れ方
A型では急激な高熱と全身症状が特徴的ですが、B型では
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・発熱がやや緩やか
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・37℃台〜38℃台の発熱が持続
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・倦怠感、咳、のどの痛みが長引く
といった経過をたどることが多く、症状の持続期間が長いことがB型の特徴です。
罹患しやすい年齢層
B型は学童期から若年成人に多く、学校・部活動・家庭内での集団感染が起こりやすいとされています。
インフルエンザB型の主な症状
全身症状
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・発熱(必ずしも高熱とは限らない)
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・強い倦怠感、疲労感
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・関節痛、筋肉痛
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・頭痛
呼吸器症状
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・のどの痛み
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・咳(回復後もしばらく残ることがある)
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・鼻水、鼻づまり
B型では「熱が下がった後も体がだるい」「咳だけが続く」といった遷延症状を訴える方も多く、日常生活への影響が長引く傾向があります。
インフルエンザB型は本当に軽症なのか
一般にB型はA型より軽症とされることがありますが、必ずしも安全とは言えません。
特に、
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・小児
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・高齢者
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・心疾患・呼吸器疾患・糖尿病などの基礎疾患を有する方
では、脱水、気管支炎、肺炎などの合併症を起こすことがあります。また、小児では中耳炎や熱性けいれんを合併することもあります。
検査と診断の注意点
迅速抗原検査によりA型・B型の判別が可能ですが、発症から12時間以内ではウイルス量が少なく偽陰性となる可能性があります。
症状の経過や周囲の流行状況を踏まえ、
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・再検査
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・臨床診断による治療開始
を検討することも、専門的には重要です。
治療の考え方
抗インフルエンザ薬
インフルエンザB型にも、抗インフルエンザ薬が有効です。発症48時間以内の投与が症状軽減・ウイルス排出期間短縮に有効とされています。
対症療法
解熱鎮痛薬の使用、水分摂取、十分な安静が基本です。
受診の目安
次のような場合は、早めの受診をおすすめします。
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・発熱と全身倦怠感が強い
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・周囲でインフルエンザが流行している
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・咳やだるさが数日以上改善しない
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・高齢者、基礎疾患がある
予防のポイント
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・毎年のインフルエンザワクチン接種
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・手洗い、マスク、換気
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・十分な睡眠と栄養
ワクチンはB型感染そのものを完全に防ぐものではありませんが、重症化や合併症を防ぐ効果が期待できます。
日進市のたがやクリニックでの診療
たがやクリニックでは、迅速検査によるインフルエンザA型・B型の判別、症状や背景を考慮した治療選択、登校・出勤再開の判断まで丁寧に行っています。
日進市・長久手市・みよし市・東郷町で、発熱やインフルエンザ症状が気になる方は、早めにご相談ください。
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