ワクチン接種後の過ごし方 ~お酒・運動・入浴は大丈夫?正しくケアして副反応に対応~
ワクチン接種後の過ごし方 ~お酒・運動・入浴は大丈夫?正しくケアして副反応に対応~(日進市・長久手市・みよし市・東郷町)
接種後の体調変化は「免疫が働いているサイン」
ワクチンを接種すると、体の中では免疫が反応を起こし、ウイルスに対する防御力を高めていきます。
その過程で、腕の痛み・腫れ・発赤・倦怠感・軽い発熱・頭痛などの症状が出ることがあります。
これらは数日以内に自然におさまることが多く、体の免疫がしっかり働いているサインでもあります。
ただし、強い痛みや高熱が続く場合は、医療機関にご相談ください。
お酒(アルコール)は控えたほうがいい?
接種当日はアルコールを控えましょう。
少量であれば大きな問題はないとされていますが、アルコールは血管を拡張させ、体温を上げる作用があるため、発熱や頭痛、だるさなどの副反応を悪化させるおそれがあります。
また、脱水を引き起こすことで回復を遅らせることもあります。
翌日以降、体調が落ち着いていれば少量の飲酒は構いませんが、発熱や倦怠感が残る場合は控えるのが安全です。
ワクチンの効果に影響を与えるという報告はありませんが、体を休めることが最優先です。
運動はしてもいい?
接種当日は激しい運動や筋トレ、長時間のランニングなどは避けましょう。
ワクチン接種によって軽い炎症反応が起こるため、体に負担をかけると体調不良が長引く場合があります。
軽いストレッチや散歩程度なら問題ありません。
翌日以降、発熱や腕の痛みがなければ、徐々に運動を再開して構いません。
特に筋肉注射をした腕を無理に動かすと痛みが増すことがありますので、腕の様子を見ながら少しずつ戻すことが大切です。
注射したところをもんでいい?
もまないようにしましょう。
ワクチンは筋肉内に注射されますが、薬液は自然に吸収されるため、もむ必要はありません。
むしろ強くもむと、炎症や腫れ、内出血が強くなることがあります。
接種直後に血がにじむ場合は、清潔なガーゼで軽く押さえるだけで十分です。
腕の痛みが強い場合は、冷たいタオルなどでやさしく冷やすと楽になります。
お風呂(入浴)は入っていい?
当日の入浴は基本的にOKです。
以前は「当日は入らない方が良い」と言われることもありましたが、現在のワクチンでは特別な制限はありません。
ただし、次の点に注意しましょう。
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・長湯や熱いお湯、サウナは避ける
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・接種部位を強くこすらない
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・体調が悪いときは無理せずシャワーだけにする
入浴でリラックスできることも多いですが、汗をかきすぎると脱水を招くことがあるため、水分補給も忘れずに行いましょう。
発熱・痛みが出たときの対応
接種後に発熱や倦怠感、腕の痛みが出る場合は、安静と水分補給を心がけてください。
体温が38℃前後まで上がることもありますが、ほとんどは1〜2日でおさまります。
つらいときは、アセトアミノフェン(カロナールなど)を服用して構いません。
イブプロフェンなどのNSAIDsも使用可能ですが、持病や他の薬との関係がある方は、かかりつけ医にご相談ください。
いつまで様子を見ればいい?
接種後の副反応は多くが2〜3日以内に自然軽快します。
一方で、以下のような症状が出た場合は早めに医療機関へ相談しましょう。
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・39℃以上の高熱が3日以上続く
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・接種部位が赤く腫れ、広がっていく
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・息苦しさ、強い動悸、発疹、むくみなどが出る
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・意識がもうろうとする、ふらつく
日進市のたがやクリニックからのまとめ
ワクチン接種後は、免疫がしっかり働く大切な時間です。
当日は無理をせず、十分な睡眠・水分補給・安静を心がけましょう。
お酒や運動、入浴も「体調を見ながら、ほどほどに」が基本です。
体に優しい過ごし方で、副反応を軽くして回復を早めましょう。
