TOPへ

ブログ

尿検査の尿蛋白と尿潜血の偽陽性・偽陰性とは?|日進市・長久手市・東郷町・みよし市で健康診断の結果が気になる方へ

内科  / 泌尿器科  / 腎臓内科

尿検査の尿蛋白と尿潜血の偽陽性・偽陰性とは?|日進市・長久手市・東郷町・みよし市で健康診断の結果が気になる方へ

尿検査とは

尿検査は健康診断や内科の診療で最もよく行われる検査の一つです。特に「尿蛋白(たんぱく)」と「尿潜血(血尿)」は腎臓や泌尿器の異常を発見する重要な項目です。
しかし、尿検査の結果には 偽陽性(実際には異常がないのに陽性と出る)偽陰性(実際には異常があるのに陰性と出る) が起こることがあります。

尿蛋白の偽陽性と偽陰性

尿蛋白の偽陽性とは?

尿蛋白は本来、腎臓のフィルターを通過しにくいため、正常ではほとんど検出されません。しかし以下の要因で一時的に「陽性」と出ることがあります。

  • 激しい運動をした後

  • 発熱や感染症のとき

  • 脱水や濃縮尿

  • 強いストレス

  • 立位性蛋白尿(若年者に多い現象)

偽陽性を防ぐために「早朝第一尿」を提出

尿蛋白の再検査では、起床直後の早朝第一尿を提出していただくことが推奨されます。
理由は、日中は運動・食事・体位変化の影響で「一過性の蛋白尿」が出やすいためです。
一晩安静にして得られた早朝尿は外的要因の影響を受けにくく、腎臓本来の状態を反映しやすいのです。

 ただし、精密検査(尿蛋白/Cr比や24時間蓄尿など)では必ずしも早朝尿でなくても評価可能です。目的に応じて医師が指示します。

尿蛋白の偽陰性とは?

  • 尿が非常に薄い場合(多量の水分摂取など)

  • 尿がアルカリ性に傾いている場合

  • 特殊な蛋白(ベンスジョーンズ蛋白など)は試験紙で検出できない
    など

尿潜血の偽陽性と偽陰性

偽陽性になるケース

  • 生理中の女性(血液が混入)

  • 激しい運動後(ランニング・スポーツなど)

  • 尿検体の採取時に外的要因で血液が混じった場合
    など

偽陰性になるケース

  • 尿の比重が低いとき(尿が薄い場合)

  • 強い酸性尿やビタミンCの大量摂取で反応が抑制される場合
    など

 尿潜血が出ても必ずしも「血尿=病気」とは限らず、逆に陰性でも腎臓や膀胱に病気が隠れている可能性があります。

日進市・長久手市・東郷町・みよし市で尿検査の異常が気になる方へ

尿蛋白や尿潜血の結果は、そのまま病気を意味するわけではなく、偽陽性・偽陰性が起こることがあります。特に尿蛋白は日常の行動で左右されやすいため、再検査時には早朝第一尿を提出することが大切です。
日進市・長久手市・東郷町・みよし市で健康診断や尿検査で異常を指摘された方は、たがやクリニックまでお気軽にご相談ください。

予約(当日予約いただけます)

尿蛋白の定性検査と定量検査の違いとは?

健診で尿蛋白を指摘されたら

健診で尿潜血を指摘されたら