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尿蛋白の定性検査と定量検査の違いとは?日進市・長久手市・東郷町・みよし市で腎臓病チェック

内科  / 腎臓内科

尿蛋白の定性検査と定量検査の違いとは?日進市・長久手市・東郷町・みよし市で腎臓病チェック

尿蛋白とは

尿検査でよくチェックされる項目の一つが「尿蛋白」です。
本来、尿にはほとんど蛋白は含まれませんが、腎臓のろ過機能や尿細管の働きに異常があると、蛋白が尿に漏れ出てきます。これを「蛋白尿」と呼び、腎臓病や生活習慣病の早期発見につながる大切なサインです。

尿蛋白の検査には2種類ある

尿蛋白を調べる方法には、大きく分けて 定性検査定量検査 があります。

1. 尿蛋白の定性検査とは?

  • 健診などで広く行われる方法です。

  • 試験紙を尿に浸し、蛋白の有無を「±」「1+」「2+」「3+」といった形で判定します。

  • 簡単で迅速に結果が分かりますが、あくまで目安にすぎません。

例えば、運動後や発熱時、一時的に尿蛋白が出ることもあります。この場合は病気とは限りません。

2. 尿蛋白の定量検査とは?

  • 定性で陽性が出た場合に行われる、より詳しい検査です。

  • 24時間尿を集めて「1日あたり何グラムの蛋白が出ているか」を測る「24時間蓄尿検査」や、
    スポット尿を使い 尿蛋白/尿クレアチニン比(UPCR) を計算する方法があります。

  • 腎臓病の重症度を判定する上で重要な検査です。

基準値:0.15 g/gCr未満が正常とされ、0.3 g/gCr以上が持続すると慢性腎臓病(CKD)の可能性があります。

定性と定量の違いを整理すると

  • 定性検査:スクリーニング(チェック用)、簡単だが正確性は低い

  • 定量検査:病気の重症度や経過観察に必要、腎臓病の診断に必須


尿蛋白が出る原因

  • 糸球体腎炎、ネフローゼ症候群などの腎疾患

  • 高血圧や糖尿病による腎障害

  • 一時的な要因(発熱、運動、脱水など)

一度だけ陽性だからといって慌てる必要はありませんが、持続的に陽性が続く場合は要注意です。


尿蛋白と生活習慣病の関係

蛋白尿は「腎臓の病気」だけでなく、「生活習慣病のリスクサイン」としても重要です。
特に糖尿病や高血圧のある方は、腎臓病・心血管病のリスクが高まります。


尿蛋白を指摘されたらどうする?

  1. 繰り返し尿検査を受けて、本当に持続しているか確認

  2. 必要に応じて血液検査や腎臓の画像検査

  3. 塩分制限や体重管理、血圧・血糖のコントロール

 

よくある質問(Q&A)

Q1. 健康診断で「尿蛋白陽性」と言われました。腎臓病ですか?

A. 一度だけ陽性になった場合は、運動・発熱・脱水など一時的な原因のこともあります。繰り返し検査で持続するか確認することが大切です。

Q2. 尿蛋白の定性検査と定量検査は、どちらも受ける必要がありますか?

A. 健診ではまず定性検査を行い、陽性が続く場合に定量検査を追加します。定量検査は腎臓病の重症度を判断するために必要です。

Q3. 尿蛋白があると生活習慣病と関係あるのですか?

A. はい。糖尿病や高血圧と深く関わっており、腎臓病や動脈硬化のリスクを高めます。生活習慣の改善もとても重要です。

Q4. どんな症状が出たら病院に行った方がいいですか?

A. 蛋白尿は初期のうちは症状がほとんどありません。むくみ、血圧の上昇、疲れやすさなどが出る場合もありますが、症状が出る前に検査を受けておくことが重要です。

 

尿蛋白が気になる方は日進市のたがやクリニックへ

健康診断や人間ドックで「尿蛋白陽性」と言われた方は、一度医療機関で詳しい検査を受けることをおすすめします。
たがやクリニックでは、尿検査・血液検査を組み合わせて腎臓の状態を評価し、生活指導や治療につなげています。

腎臓病は早期発見・早期対応が大切です。気になる方はお気軽にご相談ください。

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